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【競艇の展示航走】オリジナルタイムがある競艇場は大チャンス!スタート展示・周回展示・展示タイムの見方、予想のコツをお伝え

【競艇の展示航走】オリジナルタイムがある競艇場は大チャンス!スタート展示・周回展示・展示タイムの見方、予想のコツをお伝え

レース直前、モーターをチェックする目的で「ボートレースの展示航走」が行われます。

展示航走は2種類あり、「スタート展示」「周回展示」の2つです。 最近では、プラスしてオリジナルタイムを導入する競艇場が増えてきました。

オリジナルタイムがある競艇場(直近の大会)

  • 桐生
  • 平和島
  • 浜名湖
  • 三国
  • 丸亀
  • 宮島
  • 徳山
  • 常滑
  • 鳴門
  • 下関(オールレディース)
  • 若松
  • 芦屋
  • 唐津(G1全日本王者決定戦)
  • 大村(G3 企業杯)

オリジナルタイムがあれば、展示タイムだけでは分からない情報を得ることができます。

直近のレースでは、「オールレディース(下関)」「G1全日本王者決定戦(唐津)」「G3企業杯(大村)」でオリジナルタイムが公開されます。

今回は、競艇予想をする上で展示タイムをどう活用するのか!? 基礎からバッチリお伝えします。

この記事を読んで予想に生かしてください。

競艇の展示航走とは?何をするの?

競艇の展示航走とは?
競艇の展示航走とは?

競艇の展示航走では、本番のレース直前に選手がスタートやターンの練習を行います。

「1R展示航走→1R本番レース」、「2R展示航走→2R本番レース」 このような流れです。

展示航走を見ると、出走表だけではわからない情報が大量に把握できます。

例えば、「スタート隊形」「モーターの強さ」「スタートの調子」など判断することができます。

展示航走の流れ

展示航走の流れは以下の通りです。

  • スタート展示
  • 周回展示(2周)
  • 展示タイムの測定

行うのは「スタート展示」と「周回展示」の2つだけ。

展示タイムは後ほど、公表されるデータです。

それでは1つずつ見ていきましょう。

スタート展示の見方と予想

競艇のスタート展示・ポイントは3つ
競艇のスタート展示・ポイントは3つ

競艇のスタート展示とは、「ピットアウトから〜実際のスタート」まで行われます。

ポイントは3つです。

  • 進入隊形
  • スタートタイミング
  • モーターの行き足

まずは進入隊形を見てみましょう。

進入隊形の見方と予想のコツ

進入隊形とは「選手がどのコースからスタートするか」です。

基本は枠なり進入(枠番通りでスタート)ですが、 誰かが前づけ(インコースを取ること)を行う場合もあります。

例えば、6号艇の選手が前づけを行って「162345」の進入隊形になることも多々あります。

ここで重要なのは、スタート展示で前づけが行われた場合、本番でも前づけを行う可能性が高い!ということです。

予想をするポイントですが、前づけが行われたレースの場合、初心者は見送る。

ことをおすすめします。

進入隊形が変わると、スタートタイミングも変化するので予想が難しくなります。

さらに、展示で「162345」でも本番では「123645」なんてこともあり得ます。

(6号艇の前づけに抵抗して他艇が動いたパターン) レース展開が読みづらいので最初のうちは見送った方が良さそうです。

スタートタイミングの見方

続いてスタートタイミングです。

本番と全く同じフライング方式のスタートを見ることができます。

異なる点はスタート展示でフライングをしてもペナルティがないこと。

よって、選手はタッチスタート(.00のスタート)を狙います。

そのため、フライングをする選手が多めです。

ここでのポイントは「フライングをしても全く問題ない」ということです。

なぜならフライングのタイムを見て、選手はその分を調整すればいいからです。

逆に要注意なのは、スタートが遅れている選手です。

タッチスタートを狙っているのに、「.05」以上遅れているなど、要注意と言っていいでしょう。

スタートの良し悪しの目安はこちら

  • 良い:「.05」以内のスタート、「F.05」以内のフライング
  • 普通:「.05」以上のフライング
  • 悪い:「.05」以上の遅れ

予想では、各選手の平均スタートタイムと展示スタートを総合して考えてみてください。

モーターの行き足をチェック

最後はモーターの行き足です。

行き足とは「ボートが最高速になるまでの加速状態」のことを指します。

行き足が良いと加速が早いです。

以下のようなメリットがありますよ。

  • スタートから第1ターンマークまで早く着く
  • ターン後の直線で早く最高速になれる

よって1号艇の行き足が良い場合、そのまま逃げる可能性が非常に高いです。

しかし、注意点があります。

それは行き足は「数値として出ない」という点。

展示のリプレイをよく見て、自身で判断することになります。

では、行き足の判断はどーするか?

スタート展示で、各艇のスタート後の伸びを比べると判断できます。

具体的には「スタートから〜第1ターンマーク」までで、 スピードが伸びて他の艇に追いつく場合は行き足が良いと判断できます。

逆に他の艇に離される選手は、行き足が出ていないです。

行き足は、慣れるまで判断が難しいかもしれませんね。

周回展示の見方と予想

周回展示はターンに注目
周回展示はターンに注目

競艇の周回展示では、主にターンの練習を行います。

スタート展示の後、一定間隔ごとに各艇が出発します。

「第1ターンマーク→第2ターンマーク→第1ターンマーク」の順番に合計3回ターンします。

周回展示では、「艇の乗り心地」「回り足」をチェックしましょう。

艇の乗り心地とは?バタついてる選手はNG

艇の乗り心地を判断するポイントは3つ。

まずは「艇がバタバタしていないか」です。

これは目視になるので慣れないと難しいのですが、 バタついている艇は水しぶきが大きかったり、振動が大きかったりします。

逆にバタついていない場合は、ターンした後スムーズに加速できています。

2つ目は「ターンマークを軸に旋回できているか」です。

舟先をしっかりターンマークに寄せて回れていたらGOODです。

また、ターンしながら内側に流れる艇は、周り足が良いと判断できます。

3つ目は「ターンが膨れていないか」です。

ターンを曲がった後に、艇が流れて大きく膨れてしまう場合は要注意です! ペラやモーターの調整が上手くいっていない可能性が高くなります。

逆に調整が上手く決まった選手は鋭くターンできています。

しかし、これらは数値では出ません。

目視で確認することになるので、周回展示を何度も見て慣れることが重要です。

競艇の展示タイムとは?

展示タイムは各艇が直線を走ったタイム
展示タイムは各艇が直線を走ったタイム

競艇の展示タイムとは、各艇が直線を走ったタイムのことを指します。

距離は150m。

場所は周回展示2周目の「バックストレッチのスタートライン延長線から〜第2ターンマーク」までとなります。

さて、展示タイムで分かることは「モーターの伸び足」です。

モーターの伸び足とは「直線での最高速」です。

伸び足が良いと、バックストレッチで他の艇を追い抜くことができます。

そして、特にアウトコースで伸び足は重要です。

伸び足が良いと、そのままの勢いで第1ターンマークでまくりを決めやすくなります! 展示タイムの見方ですが、早ければ早いほど「伸び足が良い」と判断できます。

150mなので、平均タイムは「6.50」ほど。

例えば「0.15秒」違うとバックストレッチで1艇身の差ができると言われています。

オリジナルタイム(直線、まわり足、1周タイム)は何を見る?

オリジナルタイム(直線、まわり足、1周タイム)は何を見る
オリジナルタイム(直線、まわり足、1周タイム)は何を見る

最近はオリジナルタイム(直線、まわり足、1周タイム)を公表するレース場も増えています。

直線タイムでは、 展示タイムとは違った直線タイムを見ることができます。

2つの違いはこちら

  • 展示タイム(1マーク旋回後のスタートライン延長線150m)
  • 直線タイム(1マーク旋回後の立ち上がりから直線の120m)

両方ともバックストレッチで計測されていますが、計測区間が違います。

展示タイムは伸び足を計測できます。

対して直線タイムは、ターン後の立ち上がりからスピードが乗るまでを計測します。

出足プラス伸び足といったイメージです。

1周タイムでは、文字通りコース1周を測定します。

展示タイムと比べて「ターンの良し悪し」まで含めてデータの分析が可能です。

まわり足タイムでは、 第一マークの入り口から出口までを計測します。

1号艇のタイムと、2〜6号艇のタイムを比較すると、モーターの良し悪しを判断しやすいです。

1号艇は波が穏やかな水面を回るのに対し、他の艇は引き波の影響を受けます。

よって、2〜6号艇は1号艇よりタイムが下がりやすいです。

それにも関わらず、1号艇が他艇よりタイムが伸びない時は、モーターの調子が悪いと予想できますね。

このように、オリジナル展示では周回展示にプラスして、モーターの良し悪しを判断することができます。

オリジナル展示を公開している競艇場のHPを見てみますと、 各タイムの1番時計(1番にゴールした選手)は赤い数字で表示されます。

なので、ボートレースファンの間では「オール赤なら買い」とよく言われます。

まとめ:展示航走は予想で必須!オリジナルタイムも見てみよう

今回は展示航走についてみてきました。

  • 競艇の展示航走とは
  • 周回展示の見方
  • スタート展示の見方
  • 競艇の展示タイムとは
  • オリジナルタイム(直線、まわり足、1周タイム)は何を見る

展示タイムはボートレース公式サイトが1番よくわかります。

オリジナルタイムについては各競艇場のHPを確認してみてください。

展示は数字の分析も大切ですが、「目展示」といって見た目の判断も必要になってきます。

この目展示ですが、どこを見るかは個人差があり、これといった正解がありません。

「ボートが暴れていない」、「ターンマークを外していない」、「ターンで流れていない」など、何回も展示を見ていると感覚が掴めてきます。

予想をする際は、ぜひ展示を活用してください。