BoatFan!ロゴ

競艇・コース取りのルール!前づけ、待機行動時間、イン屋、新人選手、ボートレース予想で活用しよう

競艇・コース取りのルール!前づけ、待機行動時間、イン屋、新人選手、ボートレース予想で活用しよう

競艇は、枠なり進入(123/456)が多いですが、コース取りによって侵入が変わることがあります。

6号艇や5号艇がイン(1コース)を取りに行くことで(156/234)のように侵入が変わります。
いわゆる前づけですね。

前づけはベテランレーサーに多く、マスターズリーグになると前づけ合戦が展開され、スタート前から面白いです。
今回は「競艇のコース取り」について「ルール、スタート、新人レーサー、イン屋」など詳しく紹介します。

競艇コース取りのルールを確認

コース取りは細かなルールがある
コース取りは細かなルールがある

競艇のコース取りは細かなルールがあります。
まずコース取りは「待機行動時間」に行われます。

待機行動時間とは、ピットアウトからスタートまで(1分40秒~1分50秒)の時間を指します。

そして代表的なコース取りのルールは以下の通り。

  • スタートラインを越えるまで転舵(ハンドルを切る)は2回まで
  • スタートして小回り防止ブイを回る(転舵にカウントしない)
  • 1M、2Mは転舵にカウントしない
  • 艇の間隔は2艇身以内(1号艇はラインから2艇身)
  • 2Mからは3艇身以内(1コースのみ)
  • 150Mラインを超えた艇からコースが確定
  • スロー状態であること(レバーを握らない)

かなり複雑ですね・・・
スロー状態でハンドルを切るのは2回まで、そして艇間は2艇身以内。
これらを意識すればOKです。

さて、問題は前づけの時です。
前付けでは以下のルールが適用されます。

  • 艇の間隔が2艇身以内のルールが無効

よって、艇間を気にすることなく、どんどん前づけできるのです。

前づけのデメリットは深イン

前づけには、もちろんデメリットもあります。
前づけする場合はレバーを握って進みます。
すると他艇より慣性がつき、自分だけスタート位置が深くなってしまいます
これを深インと呼びます。

スタート位置が深くなると加速が足りません。
深インになった選手は、スタート後に伸びてきたダッシュ勢にまくられるパターンが多いです。

待機行動違反は当然減点!

先に説明した「コース取りのルール」を破ってしまうと、待機行動違反になります。
罰則として、減点7、事故点-2点が加算。
予選突破に響くので避けたいところです。

競艇予想でどう活かす?スタートが大幅変化

競艇予想で活かす方法
競艇予想で活かす方法

コース取りを競艇予想で活かす方法もお伝えします。
今回は5、6号艇が前づけを行って、侵入が(1256/34)になった場合をお伝えします。

コース取り(前づけ)があった場合、そのレースは荒れる可能性が高いです。
まず、スローが弱くなります(今回ですと1、2号艇)
理由は1、2号艇の選手は前づけに抵抗し、一緒にスタートが深くなってしまうからです。

スタートが深くなると助走距離が稼げません。

よってアウトコースからのまくりが決まりやすくなります(今回ですと3、4号艇)
そして、どのくらい「深イン」になっているかが重要です。

スタートラインまで100mを切っているようならダッシュ勢有利!
通常とそこまで変わらないならイン有利です。
前づけレースの予想をまとめると以下の通りです。

  • 高配当が出やすい
  • スロー勢が弱くなる
  • アウトコースのまくりが決まりやすい
  • 100m以下の起こし位置ならアウト勢が超有利

暗黙の了解!競艇の新人レーサーはコース取りができない?

新人レーサーはコース取りができない
新人レーサーはコース取りができない

ボートレースのコース取りをみていると、ベテランレーサーばかりが前づけを行っています。
反対に新人レーサーが前づけをしているレースは、ほとんど見たことがありません。

その理由は、ボートレーサーの上下関係にあります。

競艇は上下関係が厳しく、前づけは基本的にベテランレーサーが行います。

ある程度経験を積んだ若手レーサーなら、前づけに対する「抵抗」は行いますが、新人レーサーは抵抗すらしません。

新人選手は6コースからスタートする

新人選手はデビュー後、一定期間は6コースからスタートします。
これは転覆した際、他の選手を巻き込む被害を防ぐためです。

出走表で4、5号艇の場合でも、基本的に6コース進入となります。
よって、新人選手は前づけどころではありません。

もちろん競艇のルールにおいて、新人レーサーや若手レーサーが前づけをしても全く問題ありません。
ただし、上下関係を重んじるボートレースでは「ベテランレーサーが前づけを行う」ことが暗黙の了解となっているようです。

絶対知りたい!前づけする選手(イン屋)たち

前づけする選手(イン屋)を紹介
前づけする選手(イン屋)を紹介

多くのレーサーは前づけに行かず、枠なり侵入となります。
しかし、中にはほぼ100%の確率で前付けに動く選手もいます。
それがいわゆる「イン屋」と呼ばれる選手です。

そこまで人数が多くないので、代表的な選手は覚えてしまった方がいいと思います。
そこで、注目のイン屋のレーサーを6名紹介します。

イン屋の中のイン屋「西島義則(にしじまよしのり)」

西島義則は100%前づけする、と言っていいでしょう。
前づけをすると、スタートが非常に難しくなりますが、西島選手は長期間A1選手で活躍中。
49期のベテラン前づけは必見です。

深イン真二こと「深川真二(ふかがわしんじ)」

深川真二は、深インになっても0台スタートを決めてきます。
どんなに深くなろうと、どんどん前づけ!

以前、深川選手が江戸川競艇場で見せた前づけは「45m起こし」という過去最大の深イン。
もはや伝説になっています。

グランプリでも前づけ「松井繁(まついしげる)」

松井繁も前づけで有名。
6コースの侵入率は5%しかありません。

それに松井選手はSGレースのドリーム選手によく登場します。
注目レースで前づけがあると、荒れる可能性が高いので予想が楽しいです。

前づけは2コースまで「江口晁生(えぐちあきお)」

全国24場制覇など、ボートレース界のレジェンドです。
前づけは2コースまでに抑え、差しを狙います。
特に地元(ボートレース桐生)の差しは超一流!
江口選手の桐生は買いですね。

今期は優勝回数ナンバーワン「前本泰和(まえもとやすかず)」

SGグランドチャンピオン2021で優勝した前本選手も前づけを狙います。
6コースからの侵入はほぼ無し。
それに今期は絶好調です。

スーパーピット離れ「西田靖(にしだやすし)」

SG2連覇の西田選手といえば、スーパーピット離れ
勢いよくピットを飛び出して、インを取りにきます。
過去には、1号艇の西島義則からインを奪ったこともある前づけ選手です。

まとめ:競艇はコース取りから面白い

今回は競艇のコース取りについて見てきました。

  • コース取りのルールを確認
  • 競艇予想でどう活かす?
  • 新人レーサーはコース取りができない?
  • 前づけする選手(イン屋)たち

ルールがややこしいのですが、慣れると駆け引きが楽しいです。
待機行動中のコース取りも予想に取り入れてみてください。