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競艇ターンの種類、モンキーターン、ウィリー、スコーピオン!ターンの上手い選手を紹介

競艇ターンの種類、モンキーターン、ウィリー、スコーピオン!ターンの上手い選手を紹介

ボートレースの醍醐味といえば迫力のあるターン
競艇のターンには「モンキーターン、ウィリーターン(ウィリーモンキー)、スコーピオンターン」など多くの種類があります。
今回は「ターンの種類、ターンスピード、ターンの上手い選手」について紹介します。

競艇(ボートレース)のターンとは

競艇(ボートレース)のターンとは
競艇(ボートレース)のターンとは

競艇はコースを3周回って勝負します。
1周につき、2回ターンマークを回るので合計6回のターンが必要です。
※ターンマークとは
ターンする地点の目印に置かれたブイのこと、赤と白のトンガリ帽子が特徴

競艇で逆転劇が起きるのは主にターンの時。
ターンスピードの早い選手は勝負を有利に進めます。

競艇で勝つために必要な要素は「スタート、調整力、ターン」と言われていますが、中でもターン技術(旋回力)が最も勝負に影響を与えます。

競艇・ターンの種類を紹介!全5種類

競艇・ターンの種類を紹介!全5種類
競艇・ターンの種類を紹介!全5種類

競艇のターンは全部で5種類あります。
元々は1種類しかなかったのですが、時代と共に進化していきました。

今回紹介する5種類は一般的なものから高難易度のもの、さらにパフォーマンス的なものまで様々あります。

競艇ターンの種類:全速ターン

まずは全速ターンです。
こちらは一般的なターンですが、歴史を振り返ると面白いです。

1980年代までのターンは、スピードを落として小回りに回る「落としマイ」が常識でした。

しかし、現在のような「ターン時もスロットルレバーを握る」全速ターンが登場。
以前と比べて、全速ターンのターンスピードは桁外れに速いです!
開発したのは今村豊、全速ターンを習得した今村選手は数々の記録を塗り替えました。

競艇ターンの種類:モンキーターン

モンキーターンは、現在主流になりつつあるターンです。
開発したのは飯田加一、従来は「正座〜ひざ立ち」の旋回でしたが、モンキーターンは腰を浮かせた状態で旋回します。
外側に重心がかかることで、通常のターンよりもターンスピードが速くなります。

1990年代は危ないターンとされ、今村豊は各競艇場で注意を受けたそうです。
しかし現在では、ボートレーサー養成所のカリキュラムにも組み込まれる一般的なターンとなっています。

モンキーターンの名前の由来は、競馬のモンキー乗りに見た目が似ているから。
モンキー乗りとは騎乗法の一つで、腰を浮かせて背中を丸めた状態の乗り方です。
しかし実際は、モンキー乗りよりもウィンドサーフィンの乗り方を参考に開発したそうです。

競艇ターンの種類:ウィリーターン(ウィリーモンキー)

競艇のウィリーターン(ウィリーモンキー)はモンキーターンの進化系です。

ターンの時、ボートを左後方に引っ張ると艇が少し浮きます。
それを利用して舳先を持ち上げ、バイクのウィリーのように空気抵抗を減らします
その結果、モンキーターンよりも速いターンスピードを実現しています。

ただし、ウィリーターンはかなりの高等技術で扱える選手はSGレーサーばかり。
以下の選手がウィリーターンをよく使います。

  • 池田浩二
  • 坪井康晴
  • 茅原悠紀
  • 峰竜太
  • 馬場貴也

そしてウィリーターンはモーターパワーも必要。
様々な条件が揃った時、見ることができます。

見た目もかっこいいウィリーターン、レースで決まったら盛り上がります。

競艇ターンの種類:フラミンゴターン

競艇のターンには魅せるためのパフォーマンス的なターンもあります。
代表的なものがフラミンゴターンです。

やり方は「内側の足を艇の外に出してクロスさせる」というもの!
派手さはないものの、余裕さをアピールしているようで面白いです。
ちなみに片足なので非常に高難易度、さらに危険性も高く、ターンスピードは少し落ちます。
滅多に見ることができないターンです。

山崎智也が2010年のグランプリシリーズで魅せました。

競艇ターンの種類:スコーピオンターン

最も新しいターンはスコーピオンターンです。
見た目がスコーピオン(サソリ)のようになるので、格別目立ちます。

やり方ですが、まず重心を前方に傾けます。
そして左足を後ろに上げて、そのまま自身の頭まで持ってきます。
かなりの柔軟性が必要ですが、これで思いっきり重心が前にきます

重心が前にきたおかげで、波を押さえつけることが可能
出足の良いモーターの時に使うと効果的です!

開発したのは下河誉史(しもがわたかふみ)
下河選手は左足を痛めたため、右足を軸にしたターンをしていたようです。
その後、左足の持病が悪化。
なるべく左足に負担がかからないターンを研究した結果、出来上がったそうです。

現在は下河誉史、江夏満など少数のレーサーしか使用していないスコーピオンターン。
今後はもっと広がるかもしれません。

競艇(ボートレース)ターンが上手い選手

競艇(ボートレース)ターンが上手い選手
競艇(ボートレース)ターンが上手い選手

ターンが上手いレーサーは数えきれないほどいますが、その中でも厳選して紹介します。

まずは馬場貴也です。
ウィリーターンといえば馬場選手。
モーター差を帳消しにするほどのターンスピード!
さらに見た目の綺麗さもボートレース界随一、得意なのは外からのまくり差しです。

内から小回りするウィリーターンといえば桐生順平
スピードを落とした状態でのウィリーは高難易度、桐生選手が内艇のとき注目してください。

そして峰竜太は外せません。
ターンスピードはSGレーサーの中でも一味違います。
艇を浮かすようなド派手なターンが魅力。
峰選手いわく、モーターだけで走らせるイメージとのこと。
どのコースからでも連に絡んできます。

白井英治は引き波を超えるターンをします。
その秘密はターン前にしっかりスピードを落とすこと。
峰選手がインタビューで、2コースで一番怖い選手は白井英治と言っていたほど。
白井選手はワンテンポ落としての高速旋回が魅力です。

また、今回詳しく紹介したスコーピオンターンの下河誉史江夏満も注目です。
他にもスコーピオンターンをする選手はいるのですが、足の上げ方がいまひとつ。
自身の頭の辺りまで足を上げるのは、下河誉史、江夏満の二人だけです。

まとめ:競艇のターンは進化し続ける

今回は競艇のターンについて見てきました。

  • 競艇(ボートレース)のターンとは
  • 競艇・ターンの種類を紹介
  • 競艇・ターンが上手い選手

最初は落としマイから始まったボートレースのターン。
それから全速ターン、モンキーターンと進化してきました。
今後、新しいターンが開発されたら一気にボートレースが変化しそうですね。