BoatFan!ロゴ

競艇・ピット離れ、ピットアウトのルール、ボートレース24場一覧

競艇・ピット離れ、ピットアウトのルール、ボートレース24場一覧

競艇の魅力の一つは、ピット離れです。

ピット離れは、レースで重要な進入に大きく影響します

ピット離れを決定する要素は、ピットの位置第2ターンマークまでの距離です。
しかし、全国24場ではピットの配置が異なるため、各ボートレース場において対策が必要になります。

そこで、今回は全国24場のピットアウト情報を一覧で紹介します。

ピット離れのルール、仕組み

まずは、ピット離れのルール仕組みについて、概要をみてみましょう。

ピットとは、レース前にボートが待機する場所を指します。
そして、出走の合図とともにピットから発進することを「ピット離れ」と呼びます。

ピット離れがスムーズに行われた艇を「ピット離れが良い」と呼び、遅れた艇を「ピット離れが悪い」と呼びます。
また、「ピットアウト」という言葉でも、ピット離れと同様の意味になります。

ピット離れの詳しいルール

発走指示灯には4つのランプがある
発走指示灯には4つのランプがある

続いて、ピット離れの細かいルールを紹介します。

ピットでは、選手にピット離れのタイミングを知らせるために、発走指示灯(はっそうしじとう)が用意されています。
この発走指示灯には、「始動」「カウントダウン」「出走」「停止」という4つのランプがあります。
各ランプが点灯することで、レーサーは作業を開始します。

【各ランプ】の意味は以下の通りです。

  • 始動:モーターを始動させる
  • カウントダウン:3回の合図(ブー、ブー、ブー!)を行う
  • 出走:ピットアウトを行う
  • 停止:モーターの停止を促す

続いて、【ピット離れの流れ】を以下にまとめました。

  • 始動ランプ点灯:モーターを始動させる(動かす)
  • 選手は出走の合図を待つ
  • カウントダウンランプ点滅:3回の合図(ブー、ブー、ブー!)が開始
  • 出走ランプ点灯:3回目の合図の時、自動発艇装置が外れてピットアウトを行う
  • 停止ランプ点灯:トラブルがあった場合、モーターの停止を促す

※自動発艇装置:ボートをピットに固定させている装置

このように、選手は信号のランプによってピット離れのタイミングを判断します。

ピット位置と距離!全国24場一覧

全国24場における、「ピットの位置」「ピットから2Mまでの距離」「前づけの頻度」を見てみましょう。

レース場 ピットの位置 ピットから 2Mまでの距離 前づけの頻度
桐生 2M後方 165m 普通~多い
戸田 2M後方 125.8m 少ない
江戸川 ホーム側 71.2m 非常に少ない
平和島 2M後方 108m 少ない
多摩川 2M後方 89m 少ない
浜名湖 2M後方 152.8m 多い
蒲郡 2M後方 126m 普通
常滑 2M後方 117m 普通
2M後方ホーム側 90m 普通
三国 2M後方 150m 多い
びわこ ホーム側 78m 少ない
住之江 2M後方 120m 普通
尼崎 2M後方 94.825m 少ない
鳴門 2M後方 83m 少ない
丸亀 2M後方 118m 普通
児島 2M後方 101m 普通
宮島 2M後方 100m 普通
徳山 2M後方 112m 少ない
下関 2M後方 173m 多い
若松 2M後方 126m 多い
芦屋 2M後方 136m 多い
福岡 対岸 110m 少ない
唐津 2M後方 178m 普通~多い
大村 2M後方ホーム側 91m 少ない

データからもわかるように、ピットから2Mまでの距離が長いと前づけの頻度が上昇します。
距離があるため、ピット離れの差が出やすくなるためです。

一方、距離が短いレース場では前づけが少なめです。
理由も同様で、距離が短いため、ピット離れの差が出にくくなるためです。

また、ピットの位置は4種類あります。
詳しくは後述します。

ピットの位置は4種類

ピットの位置について紹介します。

ピットの位置・2M後方
ピットの位置・2M後方

まずは「2M後方」です。
こちらのピット位置が最も多いケースです。

ピットの位置・2M後方ホーム側
ピットの位置・2M後方ホーム側

続いて「2M後方ホーム側」です。
ホーム側とは、観客が観戦するスタンド側になります。
このピット位置は、津と大村が該当します。

ピットの位置・ホーム側
ピットの位置・ホーム側

続いて「ホーム側」です。
こちらは、ピットが2Mよりもスリット側に配置されています。
江戸川とびわこが該当します。

ピットの位置・対岸
ピットの位置・対岸

最後に「対岸」です。
こちらはバックストレッチ側にピットが配置されています。
福岡だけが該当します。

このように4種類ありますが、ほとんどの競艇場では「2M後方」にピットが配置されています。
実際に競艇場へ足を運んだ際は、ぜひご確認ください。

まとめ:ピット離れは各ボートレース場によって違う

今回はピット離れについて紹介しました。

ピットの位置や距離は、前づけの頻度に大きく関わってきます。
24場のまとめを参考に、予想にお役立てください。