競艇コース取りのルールを確認

競艇のコース取りは細かなルールがあります。
まずコース取りは「待機行動時間」に行われます。
待機行動時間とは、ピットアウトからスタートまで(1分40秒~1分50秒)の時間を指します。
そして代表的なコース取りのルールは以下の通り。
- スタートラインを越えるまで転舵(ハンドルを切る)は2回まで
- スタートして小回り防止ブイを回る(転舵にカウントしない)
- 1M、2Mは転舵にカウントしない
- 艇の間隔は2艇身以内(1号艇はラインから2艇身)
- 2Mからは3艇身以内(1コースのみ)
- 150Mラインを超えた艇からコースが確定
- スロー状態であること(レバーを握らない)
かなり複雑ですね・・・
スロー状態でハンドルを切るのは2回まで、そして艇間は2艇身以内。
これらを意識すればOKです。
さて、問題は前づけの時です。
前付けでは以下のルールが適用されます。
- 艇の間隔が2艇身以内のルールが無効
よって、艇間を気にすることなく、どんどん前づけできるのです。
前づけのデメリットは深イン
前づけには、もちろんデメリットもあります。
前づけする場合はレバーを握って進みます。
すると他艇より慣性がつき、自分だけスタート位置が深くなってしまいます。
これを深インと呼びます。
スタート位置が深くなると加速が足りません。
深インになった選手は、スタート後に伸びてきたダッシュ勢にまくられるパターンが多いです。
待機行動違反は当然減点!
先に説明した「コース取りのルール」を破ってしまうと、待機行動違反になります。
罰則として、減点7、事故点-2点が加算。
予選突破に響くので避けたいところです。
競艇予想でどう活かす?スタートが大幅変化

コース取りを競艇予想で活かす方法もお伝えします。
今回は5、6号艇が前づけを行って、侵入が(1256/34)になった場合をお伝えします。
コース取り(前づけ)があった場合、そのレースは荒れる可能性が高いです。
まず、スローが弱くなります(今回ですと1、2号艇)
理由は1、2号艇の選手は前づけに抵抗し、一緒にスタートが深くなってしまうからです。
スタートが深くなると助走距離が稼げません。
よってアウトコースからのまくりが決まりやすくなります(今回ですと3、4号艇)
そして、どのくらい「深イン」になっているかが重要です。
スタートラインまで100mを切っているようならダッシュ勢有利!
通常とそこまで変わらないならイン有利です。
前づけレースの予想をまとめると以下の通りです。
- 高配当が出やすい
- スロー勢が弱くなる
- アウトコースのまくりが決まりやすい
- 100m以下の起こし位置ならアウト勢が超有利
暗黙の了解!競艇の新人レーサーはコース取りができない?

ボートレースのコース取りをみていると、ベテランレーサーばかりが前づけを行っています。
反対に新人レーサーが前づけをしているレースは、ほとんど見たことがありません。
その理由は、ボートレーサーの上下関係にあります。
競艇は上下関係が厳しく、前づけは基本的にベテランレーサーが行います。
ある程度経験を積んだ若手レーサーなら、前づけに対する「抵抗」は行いますが、新人レーサーは抵抗すらしません。
新人選手は6コースからスタートする
新人選手はデビュー後、一定期間は6コースからスタートします。
これは転覆した際、他の選手を巻き込む被害を防ぐためです。
出走表で4、5号艇の場合でも、基本的に6コース進入となります。
よって、新人選手は前づけどころではありません。
もちろん競艇のルールにおいて、新人レーサーや若手レーサーが前づけをしても全く問題ありません。
ただし、上下関係を重んじるボートレースでは「ベテランレーサーが前づけを行う」ことが暗黙の了解となっているようです。
絶対知りたい!前づけする選手(イン屋)たち
そこまで人数が多くないので、代表的な選手は覚えてしまった方がいいと思います。
そこで、注目のイン屋のレーサーを6名紹介します。
イン屋の中のイン屋「西島義則(にしじまよしのり)」
西島義則は100%前づけする、と言っていいでしょう。
前づけをすると、スタートが非常に難しくなりますが、西島選手は長期間A1選手で活躍中。
49期のベテラン前づけは必見です。
深イン真二こと「深川真二(ふかがわしんじ)」
深川真二は、深インになっても0台スタートを決めてきます。
どんなに深くなろうと、どんどん前づけ!
以前、深川選手が江戸川競艇場で見せた前づけは「45m起こし」という過去最大の深イン。
もはや伝説になっています。
グランプリでも前づけ「松井繁(まついしげる)」
松井繁も前づけで有名。
6コースの侵入率は5%しかありません。
それに松井選手はSGレースのドリーム選手によく登場します。
注目レースで前づけがあると、荒れる可能性が高いので予想が楽しいです。
前づけは2コースまで「江口晁生(えぐちあきお)」
全国24場制覇など、ボートレース界のレジェンドです。
前づけは2コースまでに抑え、差しを狙います。
特に地元(ボートレース桐生)の差しは超一流!
江口選手の桐生は買いですね。
今期は優勝回数ナンバーワン「前本泰和(まえもとやすかず)」
SGグランドチャンピオン2021で優勝した前本選手も前づけを狙います。
6コースからの侵入はほぼ無し。
それに今期は絶好調です。
スーパーピット離れ「西田靖(にしだやすし)」
SG2連覇の西田選手といえば、スーパーピット離れ!
勢いよくピットを飛び出して、インを取りにきます。
過去には、1号艇の西島義則からインを奪ったこともある前づけ選手です。
まとめ:競艇はコース取りから面白い
今回は競艇のコース取りについて見てきました。
- コース取りのルールを確認
- 競艇予想でどう活かす?
- 新人レーサーはコース取りができない?
- 前づけする選手(イン屋)たち
ルールがややこしいのですが、慣れると駆け引きが楽しいです。
待機行動中のコース取りも予想に取り入れてみてください。