ボートレースのスタートは動体視力で決まる

モータースポーツの世界では動体視力が勝敗の鍵を握ります。
競艇では特にスタートの良し悪しに直結!
スタートは「標識、空中線、大時計」を目印にタイミングを計ります。
- 標識:スタートラインに向かって100、80、45、5mに置かれたポール
- 空中線:85-80、45、5mに置かれた旗
これは定時定点(ていじていてん)という方法で「時間、地点、速度を考慮してスタートを合わせる」というもの。
競艇学校で最初に教わります。
高難易度!競艇のスタートは旗や時計を眼で見て判断
僕が競艇学校でよく言われていたことは「ヘルメットの枠と旗(空中線)が重なった瞬間に時計を見ろ!」です。
空中線の数は3つなので、3回ヘルメットと旗を交互に見てタイミングを判断します!
これを超スピードで走るボートの上で行います。
もちろん水面は全く穏やかではありません、波で水面が上下する環境で視点をパッパと移動させるわけです。
ご想像の通り、難易度の高さは極上!
なので動体視力の低い選手はかなり悶絶します。
ボートレーサー養成所の試験で動体視力のテストが出る
- 縦の動体視力:奥から手前にCのマーク(ランドルト環)が近づく
- 横の動体視力:左右にマークが移動
- 深視力:3本の棒が一列に並んだ瞬間ボタンを押す
- 目と手の供応動作:光ったボタンを次々に押す
※受験する期によって若干の違いがあるそうです
特に点数配分は公表されてないのですが、ここでも高得点を取りたいですね。
動体視力のテスト対策ですが、これは実践あるのみ!
ひたすら機材に触れて感覚を磨きたいところ。
しかし、テストで使用される機材は専門的すぎて見たことすらありません。
ではどうするか・・・
当時、僕が活用させてもらったのは艇学(ていがく)です。
- 艇学:正式名称は「ボートレーサー試験予備校艇学グループ」、養成所へ入学するための試験対策機関(予備校)であり、合格者の8割が利用。
各試験科目の専門家が合格へ向けて徹底的にサポート。
拠点は福岡と東京にあり、実際の試験器具で対策できる点が魅力。
艇学のスクール校に行けば機材を使用することが可能!
僕も1回だけ使わせてもらいました。
試験対策として非常に有効な方法です。
ボートレーサー試験で動体視力は重要視される?
僕の推測ですけど、ボートレーサー試験で動体視力の点数配分はかなり高いと思います。
まず、あれほど大掛かりな機材を用意する時点で力の注ぎ方が異質です。
それに本番のレースでは、動体視力をメチャクチャ使います。
スタートは当然ですけど、ターンにしても同じです。
高速でターンしながら、ターンマークを外さずにギリギリのラインを攻める!
もちろん他の艇も見ながらです。
動体視力は競技上絶対に必要な能力です。
動体視力が優れている選手を紹介
平均STなので、水面が荒れている場合も含んだ数字です。
悪天候時は大時計の高さまで激しく変わる劣悪な環境!
そんな中でもバチっとスタートを合わせる、もはや常人の動体視力ではないですね(笑)
動体視力は年齢と共に落ちると言われていますが、40歳前後になってもスタートが見えてる選手は間違いなく動体視力が良いです。
養成所でも動体視力の強化に尽力
現在はビジョントレーニングなど、動体視力を鍛えるノウハウが増えてました。
養成所では、動体視力強化に向けてトレーニング機材の入れ替えを行なっているようです。
養成期間中に必要な能力が向上するのは理想的ですね。
ボートレースは新人が活躍しづらいので、どんどんトレーニングを進化させてもらいたいです。