競艇、チルトを上げるデメリット・スタートが圧倒的に不利
チルトをはねる（上げる）レーサーを見つけたら一撃回収のチャンス！
しかしスタートには注意が必要です。
チルトをはねると舳（へさき）が上がるので、ボートと水面の接触面積が少なくなります。
すると直線スピードは上昇するのですが、代わりにスタートは合わせづらくなります。
さらに舳が上がればスタートの景色も変化！
通常のスタートと比べて不安要素が増えてしまいます。
そして、チルトをはねるということはまくり一撃狙い！
そのためにはトップスタートを決めなくてはいけません。
難しい状況で最高のスタートを決めるのは非常に困難。
チルトを上げる代償は想像以上に大きいです。
チルトを頻繁に変更するとスタートが激ムズ！
競艇のスタートを狂わせる要素は多いです。
「風、波、枠番、モーター」など、全てに対応するのは至難の技！
そこにプラスしてチルト角度の変更まで加わると、どの位置からレバーを握り込めば良いのか混乱します。
あまりにも頻繁にチルトを変更する選手がいたら要注意。
スタートを決めるかは運任せになります。
競艇、チルトを上げるデメリット・ピット離れが難しい！
チルトを上げると出足が弱くなるので、ピット離れが難しくなります。
どれくらい難しいかというと「チルトをはねたらピット離れで遅れて当然」と言えるくらい不利です。
チルト3はもちろん不利ですが、チルト1.5でもピット離れで圧倒的に不利になると考えてください。
アウト屋のレーサーがピット離れで勝負せず、自ら6コースに入るのはそのためです。
チルトを上げた選手は、ピット離れ失敗からコースを取られるパターンが多いです。
侵入が変わった場合の予想も必要になってきます。
チルトをはねると何コースが有利なのか
チルトをはねた場合、6コースのイメージが強いと思います。
しかし、チルトをはねても3コースに入れたら1番いいです。
通常のレースと同様、3コースの方が6コースよりもまくりが決まります。
チルト3の選手が6コースに入るのはピット離れが不安定だからですね。
本当は3、4コースに入りたいはずです。
今後、チルトを上げる伸び型選手は出てくるのか
菅章哉をはじめ、チルトを上げて伸び型にする選手が活躍してきました。
今後、新たな伸び型選手の登場に期待が集まりますが、僕はそこまで人数が増えないと思います。
まず、チルトをはねると一か八かの戦法になるのでリスクが非常に大きいです。
トップスタートが絶対条件ですし、差し勝負ではないのでまくり一択になります。
そしてスタートが難しい、ピット離れも難しい、ターンはバチバチ跳ねるなど、デメリットが山積！
全く安定しない戦法な上に「チルト3でも乗りこなす」といった特別な技術も必要です。
僕としては次々に現れてほしいのですが、中々厳しいと思います。
SGにチルト3の選手はいない
「伸びる選手が活躍してきた」といっても、まだまだ一般戦レベルです。
G1になると勝てないレースが目立ちますし、SGの出場はまだありません。
SG選手は伸び足ではなく、周り足勝負、ターン勝負です。
伸び型で勝つのは難しいと思います。
やはりボートレースは、チルトを下げて全体的にバランスの取れた選手が強いです。
例えば、毎回スタートギリギリを攻めるより、6コースからでも差して着内に残す。
そして準優勝戦に乗って、優勝戦1号艇を手に入れる人が結果を残します。
チルト3は、他を削って伸びを徹底的に強化する戦法です。
1着はあるけど着内はなし！
一発逆転狙いの戦法で、いわゆる「かまし勝負」です。
そうなるとピンロクの可能性が非常に高いので、予想は何パターンも必要になります。
※ピンロク：1着（ピン）か6着（ロク）という両極端なレーサー、2、3着が少ない。
チルトも結局モーターが大事！
チルトによって攻撃型のレースができるのですが、そもそもモーターが悪いとチルトをはねても無駄です。
チルト3にしても全く伸びないモーターも多いです。
モーター素性で信頼できるのは展示タイム。
モーターが悪いとチルトを跳ねても展示タイムがでません。
なので、チルト3で展示タイムが出ていない選手は「かなり怪しい」と考えてください。
かまし勝負は夏が熱い！
反対にモーターパワーが強い状態でチルトをはねたら、思いっきり伸びます！
なのでダッシュ勢のモーターが有利になる夏が狙い目です。
気温が高いとモーターパワーが出づらいので、助走をつけた方が有利になります。
夏はチルト3で外からまくるレースが増えますよ。
ちなみに、冬はスローでもモーターが出ます。
よって、まくって勝つのは厳しい時期です。
チルトをはねた競艇予想・展示タイムが出ている場合
チルトをはねた選手を軸にした予想を紹介します。
まず「その艇を信頼していいのか」ですが、展示タイムが出ていたら信頼してOKです。
さて、伸びる選手が分かったら狙いたいのは外の選手。
3が伸びるなら、外の「3-456-456」ですね！
ただし、まくったのに1が残して「3-1-2」というパターンもあります。
これはギリギリまくれた場合によく出ます。
また、まくる選手の外に「差しが上手い選手」がいるかどうかも重要です。
例えば3コースに藤山翔大がいたら、4は3が攻めた後の内側を捉えます。
3がまくって1、2号艇を沈めたところを・・・4が差す！
当然、3がまくり切る場合も想定できます。
なら「4＝3」は抑えたいですね。
チルトをはねた競艇予想・スタートが合ってない場合
チルトをはねた選手を狙ったけど、スタートが決まらず不的中。
そんなレースによく遭遇しませんか？
スタートで後手を踏んでいたら話になりません。
スタートが合ってない選手の見分け方をお伝えします。
注目ポイントは節間のスタートです。
これがバラバラなら要注意！
例えば菅章哉が分かりやすいです。
良いモーターの菅選手なら、スタート0台がバチバチ並んでいます。
しかし、悪い時はコンマ25やコンマ35など、バラバラです。
スタートが決まっていないとアタマは狙えませんが、そんなときは他の選手は狙えばOKです。
例えば、4コースからスタートが遅れた・・・でもまくりにいく！
1Mで1に抵抗されて着外へ。
そこへ内側からストーン！と、まくり差しを5号艇が決める。
なので「1＝5」は抑えようかな、まくり切ったら「5＝4」かな。
というように、攻める選手がいたらスタートが遅れた場合の予想も組みやすいです。
チルトを上げる注目選手・菅章哉、藤山翔大、高田ひかる、酒見峻介
チルトを上げて伸びを特化させる選手を紹介します。
代表的なのは「菅章哉、藤山翔大、高田ひかる」、最近活躍してきた酒見峻介にも注目です。
ちなみに藤山選手は、チルトを上げずにペラ調整で伸びるスタイルに変わってきました。
ニュースタイルの伸び型レーサーです。
菅章哉（すがふみや）はチルト3も使える、元祖超伸び型レーサー
チルト3の調整が多い菅章哉は超伸び型レーサーで最も有名です。
有名になったきっかけは、鳴門G1で峰竜太に勝ったレースです。
伸びだけでなく、しっかりとターンで勝ったので驚いたファンも多いはず！
菅選手は周り足も仕上げてくる、チルト3でもターンができる男です。
G1では、まだ勝ちきれていませんが今年は結果を残してくれるはず。
藤山翔大（ふじやましょうた）はペラで伸びる！ボート界に革命を起こす
藤山翔大は、チルト「-0.5」でもチルト3と同じくらい伸びる選手です。
それを可能にしているのは独特なペラの形。
他の選手が「よくこんなので乗るな」ってコメントをするほどに独特です。
もはやモンキーターンで言ったら、洞口スペシャルのようなものです（笑）
爆伸びですけど、チルトを下げているのでスタートが安定します。
もちろん周り足も安定。
当然こんな調整は藤山選手が初！
ニュースタイルの伸び型選手として大注目です。
さて、そんな藤山翔大、菅章哉でさえ、G1では結果を残していません。
SGは出場さえまだです（SGオールスター2022は出場濃厚）
まだまだSG選手との開きはありますが、まくって攻める選手の予想は盛り上がります。
今後、伸び型選手がどんな進化を遂げるのか注目ですね。
