ヴィーナスシリーズとは?登録16年未満の女子ボートレーサーが活躍するレース!
様々な名前のレースが開催されるボートレースですが、
「ヴィーナスシリーズ」
という同名のレースが複数開催されていることにお気づきでしょうか?
今回はこちらの「ヴィーナスシリーズ」について解説していくのですが、そもそもヴィーナスシリーズとはなんだ?ということですね。
ヴィーナスシリーズは通年開催される女子戦の1種
で、かつては「女子リーグ戦競走」と呼ばれていたものです。
出走者は基本的に登録16年未満の女子ボートレーサー
に限定され、新人女子ボートレーサーにとっては活躍の場でもあります。
ヴィーナスシリーズの日程はどこで確認できる?
通年開催される ヴィーナスシリーズ の日程ですが、4月1日から翌年3月31日までの1年間に全国24場でそれぞれ1回ずつ、合計 24回 開催されます。
詳細な日程は他レースとの兼ね合いで年度ごとに変更されるので、
公式のスケジュールから確認
しましょう。
またレース場の改装や事故などで開催されない場合もあるので、その点も注意が必要ですね。
2024年度の優勝者と日程一覧
開催日時 | 開催場 | レース名 | 優勝者 |
---|---|---|---|
4月13日~18日 | ボートレース福岡 | ヴィーナスシリーズ第1戦 | 藤原菜希 |
4月19日~24日 | ボートレース住之江 | ヴィーナスシリーズ第2戦 | 細川裕子 |
5月1日~6日 | ボートレースびわこ | ヴィーナスシリーズ第3戦 | 山下夏鈴 |
5月13日~18日 | ボートレース鳴門 | ヴィーナスシリーズ第4戦 | 今井裕梨 |
5月25日~30日 | ボートレース大村 | ヴィーナスシリーズ第5戦 | 海野ゆかり |
6月7日~12日 | ボートレース三国 | ヴィーナスシリーズ第6戦 | 海野ゆかり |
6月25日~30日 | ボートレース桐生 | ヴィーナスシリーズ第7戦 | 福岡泉水 |
7月8日~13日 | ボートレース浜名湖 | ヴィーナスシリーズ第8戦 | 三浦永理 |
7月20日~25日 | ボートレース戸田 | ヴィーナスシリーズ第9戦 | 清埜翔子 |
8月1日~6日 | ボートレース丸亀 | ヴィーナスシリーズ第10戦 | 森下愛梨 |
8月13日~18日 | ボートレース徳山 | ヴィーナスシリーズ第11戦 | 佐々木裕美 |
8月31日~9月5日 | ボートレース常滑 | ヴィーナスシリーズ第12戦 | 小野生奈 |
9月18日~23日 | ボートレース芦屋 | ヴィーナスシリーズ第13戦 | 山川美由紀 |
9月30日~10月5日 | ボートレース津 | ヴィーナスシリーズ第14戦 | 山下友貴 |
10月20日~25日 | ボートレース蒲郡 | ヴィーナスシリーズ第15戦 | 勝浦真帆 |
10月26日~31日 | ボートレース尼崎 | ヴィーナスシリーズ第16戦 | 細川裕子 |
11月13日~18日 | ボートレース多摩川 | ヴィーナスシリーズ第17戦 | 開催前 |
11月25日~30日 | ボートレース平和島 | ヴィーナスシリーズ第18戦 | 開催前 |
1月17日~22日 | ボートレース児島 | ヴィーナスシリーズ第19戦 | 開催前 |
2月4日~9日 | ボートレース江戸川 | ヴィーナスシリーズ第20戦 | 開催前 |
2月10日~15日 | ボートレース下関 | ヴィーナスシリーズ第21戦 | 開催前 |
2月26日~3月3日 | ボートレース若松 | ヴィーナスシリーズ第22戦 | 開催前 |
3月12日~17日 | ボートレース宮島 | ヴィーナスシリーズ第23戦 | 開催前 |
3月25日~30日 | ボートレース唐津 | ヴィーナスシリーズ第24戦 | 開催前 |
2024年11月1日時点での、
2024年度のヴィーナスシリーズの優勝者と日程
は上記のようになっています。
ベテラン選手の優勝が目立ちますが、登録9年目の
勝浦真帆
が初優勝するなどヴィーナスシリーズらしいレースもありましたね。
レース名は「ヴィーナスシリーズ第〇戦××」「VS第〇戦××」「××ヴィーナスシリーズ第〇戦」のように表記されますので、気になる方は探してみてください。
ヴィーナスシリーズは優勝すると優勝賞金はどれくらい貰える?
ボートレースは優勝賞金が高いことでも有名で、高グレードのレースともなればサラリーマンの一般年収の数倍に匹敵するほどです。
ヴィーナスシリーズですが、
一般戦なので優勝賞金はそこまで高くなく80万円
となっています。
しかし年に24回も開催されることを考えると、全て優勝すれば優勝賞金だけで
約2,000万円
・・・なかなかにバカにできない数字ですね。
ヴィーナスシリーズ以外の女子戦は他に何がある?
ヴィーナスシリーズは女子ボートレーサー限定のレースという話はしましたが、ここでは
ヴィーナスシリーズ以外の女子戦についても詳しく紹介
していきましょう。
一般戦のヴィーナスシリーズ以外にも、
PG1・G2・G3
とそろっているので、全てを把握すれば1年中女子戦が楽しめますからね!
PG1レディースチャンピオン
女子戦の最高峰の1つといえば、
PG1「レディースチャンピオン」
。
1987年から開催されている由緒ある女子戦で、出走条件が
勝率上位
なことから、女子ボートレーサー限定の「ボートレースダービー」のような立ち位置のレースですね。
優勝賞金は
1,300万円
とヴィーナスシリーズに比べて破格ですが、こちらは年に1回の開催となっています。
PG1クイーンズクライマックス
レディースチャンピオンと並ぶ女子戦の最高峰といえば、
PG1「クイーンズクライマックス」
も忘れてはいけません。
2012年に新設されたPG1で賞金女王決定戦と呼ばれることもあり、
出走条件が獲得賞金ランキング上位12名
なこともあり、女子ボートレーサー限定の賞金王・・・グランプリのようなレースとなっています。
第3回大会からは優勝戦が
12月31日
に開催されるので、ボートレースにとって1年の締めくくりのレースとなることでも有名です。
優勝賞金は
1,700万円
と女子戦の中では最も高く、女子ボートレーサーなら1度は優勝してみたいレースとなっています。
PG1スピードクイーンメモリアル
これまではPG1は上記の2つでしたが、2024年度から新設されたのが PG1「スピードクイーンメモリアル」 です。
全国24場の最速レースタイムを叩き出した
スピード巧者
がそろうレースで、これまでのボートレースとは毛色の違うレースとなります。
初開催は2025年2月19日からで、優勝賞金はレディースチャンピオンと同じく
1,300万円
になるそうです。
G2レディースオールスター
数多くのレースがあるボートレースの中でも6種類しかないG2ですが、女子戦でもきちんと存在します。
その1つが
G2「レディースオールスター」
で、SG「ボートレースオールスター」のように
ファン投票
上位49名に選考委員会の推薦選手3名を加えた52名で行われるレースです。
優勝賞金は
450万円
とヴィーナスシリーズに比べれば高いですが、PG1ほどのインパクトはない賞金額になっていますね。
G2レディースチャレンジカップ
女子戦のG2はレディースオールスターだけではなく、
G2「レディースチャレンジカップ」
も存在します。
こちらは
SG「チャレンジカップ」
と同時開催されるG2で、クイーンズクライマックスと同じように出走条件が獲得賞金ランキング上位選手なのです。
ただ同時開催のチャレンジカップも同じ出走条件なので、
チャレンジカップに出走が決まった選手はレディースチャレンジカップには出走できない
という決まりもあるようです。
こちらの優勝賞金は
400万円
で、同じG2のレディースオールスターよりも50万円低くなっていますね。
G3クイーンズクライマックスシリーズ
ここからはG3の女子戦ですが、まずはクイーンズクライマックスと同時開催の
G3「クイーンズクライマックスシリーズ」
を紹介しましょう。
出走条件はクイーンズクライマックスの出走選手を除いた獲得賞金ランキング
上位42名
で、クイーンズクライマックスに欠員が出た場合はこちらの選手から補填するようです。
かつては一般戦だったこともあり優勝賞金は100万円程度でしたが、G3となった現在では
210万円
と倍増していますね。
G3オールレディース
G3の女子戦といえば有名なのが、
G3「オールレディース」
。
かつてはオール女子戦競走と呼ばれたレースで、オールの名前がついている通り女子ボートレーサーなら誰でも出場できるのが特徴です。
2014年度に一般戦からG3になりましたが、全国24場で毎年度1回開催されるのでヴィーナスシリーズと似ているといわれています。
優勝賞金は
120万円
で、同じG3のクイーンズクライマックスシリーズと比べると安いですが、こちらは年に24回開催されるので仕方がないでしょう。
ヴィーナスシリーズと同じく通年開催のオールレディースとの違いは?
レース名 | ヴィーナスシリーズ | オールレディース |
---|---|---|
出走条件 | 登録16年未満の女子ボートレーサー | 女子ボートレーサー全員 |
グレード | 一般戦 | G3 |
開催数 | 毎年度24回 | 毎年度24回 |
優勝賞金 | 80万円 | 120万円 |
ヴィーナスシリーズと同様に通年開催の
オールレディース
ですが、意外にも違いが多いですね。
グレードがヴィーナスシリーズは一般戦、オールレディースはG3と異なるので優勝賞金が違うのがやはり大きいでしょう。
それ以外にも出走選手が、基本的に 登録16年未満の女子ボートレーサーを対象としているヴィーナスシリーズ と、 全ての女子ボートレーサーが対象のオールレディース と住み分けている印象です。
しかし最近ではヴィーナスシリーズでも オーバーエイジ枠 として登録16年以上のジョシボートレーサーも出走対象となっていて、違いが分かりにくくなっていますね。
オーバーエイジ枠とは?
登録16年未満の女子ボートレーサーが対象のヴィーナスシリーズですが、2020年から
登録年数を無視して参加できるオーバーエイジ枠
が設けられています。
全女子ボートレーサーが対象のオールレディースに比べて、新人女子ボートレーサーのみのヴィーナスシリーズは売上が低かったので
テコ入れ
の意味で新設された枠ですね。
しかしオーバーエイジ枠を導入してからは、
オーバーエイジ枠の選手が優勝することが増え
てきていて、以前のように新人選手のためのレースではなくなっています。
売上を上げたい施行者側と、新人でも優勝したい選手側との折り合いをどうつけるかが、ヴィーナスシリーズの今後の課題でしょう。
まとめ:ヴィーナスシリーズは登録年数の少ない女子ボートレーサーの活躍が見られる一般戦!
今回は女子戦の中でもレース数が多く見かける頻度の高い、一般戦
「ヴィーナスシリーズ」
について解説してきました。
ヴィーナスシリーズは基本的に
登録年数16年未満の女子ボートレーサーが対象の一般戦
で、優勝賞金は
80万円
とそれほど高くないですね。
通年開催のG3オールレディースと混同されることもありますが、
ヴィーナスシリーズは登録年数の少ない新人女子ボートレーサーの活躍が見られる機会
でもあります。
女子ボートレーサー、とりわけ新人選手の活躍が見たい方は是非ともヴィーナスシリーズを楽しんでください!