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ニューヒーローの誕生!「SG第67回ボートレースダービー」を制したのは深谷知博(32)選手

ニューヒーローの誕生!「SG第67回ボートレースダービー」を制したのは深谷知博(32)選手

伝統と歴史があるSGでニューヒーローが誕生しました!!

大村競艇場で開催されていた「SG第67回ボートレースダービー」の優勝者が10月25日に決定しました。

優勝レーサーは・・・「深谷知博」選手です。

コンマ06の素晴らしいスタートから、2位以下に圧倒的な差をつけて快勝しました。

深谷選手はSG初優勝!

優勝賞金3,900万円を手にしたことで、獲得賞金の合計は約8,983万円!賞金ランクは5位に急浮上しました。

年末に行われる、グランプリの出場は間違いないでしょう。

ボートレースダービー・優勝戦を振り返ろう

大村競艇場はインが有利
大村競艇場はインが有利

大村競艇場はインが強い水面として有名です。

そんな中、深谷選手は1枠からのスタート!

優勝戦もスタートを完璧に決めることができました。

深谷選手はそのまま危ない場面もなく、1着でフィニッシュ。

続く2着は前年覇者の毒島選手、3着は佐藤選手となりました。

2位以下の争いも非常に見ごたえがあるので、ぜひリプレイをチェックしてみてください。

レースが終わった後、深谷選手のインタビューでは、

「ホッとしました。一日が長かったです。考えるとプレッシャーがついてくるので、何もしないことを意識して過ごしていました」

SG競走初優勝の深谷選手ならではのコメント。

重圧をはね飛ばし、見事に優勝しました。

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ボートレースダービーを終えて・ 開催前の雰囲気はどうだったのか!?

ボートレースダービーは大盛り上がり
ボートレースダービーは大盛り上がり

ボートレースダービー自体は終わりましたが、開催前に話題になっていた事柄を振り返ってみましょう。

会場となった「ボートレース大村」でのSG開催は2年連続となりました。

他のSG競走と同じく、選考勝率の上位52人が出場する最も格式の高い大会です。

時期は10月の下旬、2020年のSG戦線も佳境を迎えてきました!

賞金ランキングの下位選手にとっては最後の挽回とも言える大事なレースです。

続く「蒲郡・SGチャレンジカップ」の出場権も得られる今大会。

気合はいつも以上でしょう。

もちろん、賞金上位のメンバーも燃えています!

この時期の賞金上積みは誰しもが狙いたいところ。

なぜなら年末の大一番、最も重要なレースといえる「平和島・SGグランプリ」に向けて少しでも賞金順位を上げたいはず。

このような背景も踏まえてレースを見れば、より一層SGを楽しむことができます。

ボートレース大村でのSGはここが大事!

ボートレース大村といえばイン有利な競艇場です。

それは全国で見てもトップクラス!

データを見ても、干潮満潮に関係なくインの勝率は60%を超えています!

その最大の理由にとして、大村はスタートが非常に難しいです。

目標物がないうえに、風向きがコロコロ変わります。

風向きは追い風が6割以上・・・これまたインに有利な条件となっています。

さらにコース幅が広く、1マークの振りも小さいというレイアウト。

コースの作りまでイン有利なのです!

これだけイン有利な条件の中で、スタートに定評のある深谷選手が1枠です。

今回、快勝の大きな要因となったのは間違いないでしょう!

スタートの他に、ボートレース大村では2マークのうねりにも注目です。

水質が海水なので、大きなうねりが発生します。

強引なスピード勝負をしかけてしまうと、コーナーで流されやすいので非常に技術のいるコースです。

開催前はこんな選手が話題に!

優勝戦は以下の6人で競い合ったのですが、開催前はどんな選手が注目されていたのでしょうか?

  • 1号艇・深谷知博(静岡)
  • 2号艇・毒島 誠(群馬)
  • 3号艇・金子龍介(兵庫)
  • 4号艇・上平真二(広島)
  • 5号艇・枝尾 賢(福岡)
  • 6号艇・佐藤 翼(埼玉)

ボートレーサーの中でもトップクラスの52人が集結するSG競走。

その中でも話題となったのが、

今年のクラシックを制した吉川元浩(兵庫)、オールスター覇者・篠崎仁志(福岡)、グラチャン覇者・徳増秀樹(静岡)、オーシャンC覇者・峰竜太(佐賀)、メモリアル覇者・寺田祥(山口)の5人です。

その中でも、篠崎選手は今年7月の大村競艇場で行われた、「GII誕生祭」でも優勝しており最も注目されていました。

また、SG優勝歴のあるボートレーサーは当然優勝候補!

大村競艇場での実績がある、湯川浩司(大阪)、石野貴之(大阪)、毒島誠(群馬)に注目が集まりました。

特に毒島選手は昨年のメモリアルに続く「大村SG連覇」、そして「前人未到のナイターSG・6度目の優勝」が掛かっていました。

さらに加えて、地元勢も気合の入ったメンバーが集結していました!

原田幸哉(長崎)、赤坂俊輔(長崎)、桑原悠(長崎)の3人が参戦。

原田は大村GI4回を含む当地V12という、まさにミスター大村!

このような実力者が集まる中、地元ではなく、SG優勝経験もない深谷選手が優勝したことは「新たなヒーローの誕生」と言っていいかもしれませんね。

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深谷選手はなぜ強かったのか?

調子を上げていき見事に優勝
調子を上げていき見事に優勝

それでは深谷選手の強さの秘密を見てみましょう。

深谷選手は今回の「ボートレースダービー」で一気に調子を取り戻したようです。

直近のレースでは、実力通りのレース運びができず悔しい結果となっていました。

2節前の徳山、前節の平和島で行われたGIでは連続して予選敗退。

本人のコメントでは、

「年末の平和島グランプリ(12月15日開幕)出場へ向けて、「ここが踏ん張りどころ」と気合を入れ直して今節に臨んだ」とのこと。

さて、「ボートレースダービー」では初戦から本来の実力が発揮されていきます。

準優と優勝戦はともに力強い逃げを決めました。

さらに3日目から3連勝と勢いは止まりません。

優勝戦での素晴らしいスタートも納得ができますね。

2着に敗れた毒島誠も以下のようにコメントしています。

「深谷君のターンが素晴らしかった。完敗です」

現在のトップ中のトップレーサー、毒島選手がここまで言うなんて・・深谷選手、恐るべし!

さて、この優勝で獲得賞金ランクは5位まで上昇した深谷選手。

ほぼ確実となった、グランプリではどんなレースを見せてくれるのか!今から楽しみです。