深川真二が優先艇保護違反で優勝
(出走表)
- 深川真二
- 西山貴浩
- 長野壮志郎
- 里岡右貴
- 塩田北斗
- 入海馨
深川真二がトップスタートから1Mを先マイ!
西山貴浩の差しは届かず、里岡右貴は転覆してしまいます。
このままイン逃げになりそうです。
しかし1周2M、西山選手の差しが深川選手にかかります!
そして舳先がかかったままスタートラインを通過。
この場合、事故艇があるため「優先艇保護」のルールが適用。
今回ですと内側を走る西山選手が優先艇となり、1Mを先に回る権利があります。
しかし、深川選手が1Mで何故か先にターン!?
そのまま先頭でゴールします。
当然ながら深川選手は内側艇優先保護違反を取られ賞典除外。
しかし競艇のルールで深川真二が優勝、3連単は「1-2-3」となりました。
競艇の優先艇保護違反を解説!航走順の優先順位とは
優先艇保護の流れは以下の通りです。
- 事故発生
- レースの途中で航走順(走る順番)が決定
- 順位を保ち安全にゴール
優先艇保護が存在する理由は、事故艇の周辺は危険だからです。
安全面を考慮してレースの途中で順位を決定します。
競艇の優先艇保護違反・いつ航走順が決定される?
優先艇保護の事項である「レースの途中で航走順(走る順番)が決定」について詳しくみてみましょう。
航走順が決定されるタイミングですが、
事故が起こったターンマークの次のターンマークを回り、スリットラインを通過した時です。
・・・わかりづらいので例を紹介します。
パターンは2つだけ(1Mで事故、2Mで事故)、今回の徳山は1Mの事故が該当します。
(1Mで事故)
- 1Mで事故が発生
- 2Mを回る
- スリットライン(スタートライン)を通過したタイミングで決定
(2Mで事故)
- 2Mで事故が発生
- 1Mを回る
- スリットライン(バックストレッチ)を通過したタイミングで決定
優先艇保護の最重要ルール!内側のボートが優先艇となる
航走順の決定で重要なのは「内側のボートが優先艇になる」というルールです。
「内側のボートが優先」といっても、先頭艇に舳先がかかっていないとダメです。
舳先はほんの数ミリでもかかればOK、内側を走る艇が優先艇となります。
この時注意したいことが複数艇で重なった場合です。
例えば以下の場合はどうでしょうか。
(例:内側>3号艇>2号艇>1号艇>外側)
- 1号艇がスリットラインを1番に通過
- 内側にいる2号艇の舳先が1号艇にかかっていた
- さらに内側にいる3号艇の舳先が2号艇にかかっていた
この場合は「3-2-1」の順番となります。
優先艇保護違反は賞典除外や即日帰郷のペラルティを受けるが・・・
優先艇保護違反の場合、賞典除外や即日帰郷になりますが事故点や罰則はありません。
賞典除外、即日帰郷は重たいペナルティですが優勝戦は別です!
ペナルティを受けてもラストレースなので一切関係ありません。
- 賞典除外:予選以外のレースに出場できない
- 即日帰郷:その日のうちにレース場を去る
これではペナルティの意味をなさず、優勝戦での優先保護違反は不公平なルールと言わざるを得ません。
今回の件でルール改定の声が多く挙がっています。
ファンや選手が納得できるルールは実現するのでしょうか。
今後の動向に注目が集まります。