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ボートレースの部品交換!レーサー全員が電気一式交換(多摩川競艇場)

ボートレースの部品交換!レーサー全員が電気一式交換(多摩川競艇場)

多摩川競艇場で開催したG3(5月27日~6月1日)
なんと出場したレーサー全員が電気一式交換を行いました!

その影響で石渡鉄兵が2回出遅れ(L)など、トラブルが多発。
こんな珍事はボートレース史上初です。

交換の原因は「モーターの不具合」と、ボートレース多摩川から発表されました。
今回はモーターの部品交換を詳しく紹介します。

多摩川競艇場で部品交換(電気一式)多発!石渡鉄兵が出遅れ(L)

多摩川競艇場で開幕されたG3第17回サントリーカップ。
初日から「電気一式の交換」が多発しました!

続く2日目、3日目も交換が相次ぎ、節間通して部品交換(電気一式)が続きます
結局5日目までに、選手全員が電気一式を交換する前代未聞の事態になりました。

多摩川競艇場では4日目終了後に、モーターに不具合があったと発表。
具体的には電気本体内部のトランジスタユニットの不調です。

部品交換多発の中、地元の石渡鉄兵が優出!

全レーサーが「同一の部品交換」を行うのは、競艇史上初という珍事件。
困惑した状況の中、観客を沸かせたのは地元の石渡鉄兵です。

今シリーズを引っ張っていた石渡選手ですが、モーター不具合で2日連続の出遅れ(L)
選手責任外なので賞典除外にはなりませんが、ペースを崩されます。

その影響で得点率は2位タイ→15位タイに後退。
4日目は勝負駆けを制して、なんとか準優勝戦まで進みます。

準優12Rでは、5コースから展開を突いて2着へ!優出を決めました。

優勝戦は5号艇。
まくり差しを仕掛けますが・・・届かず。
近江翔吾が逃げ切って優勝しました。

2着に終わった石渡選手ですが、モーター不具合から気合の追い上げ。
地元ファンを沸かせました。

競艇のモーター部品交換一覧!舟足の変化に注目

競艇の部品交換はプロペラを含めて全部で9種類
それぞれの特徴と、モーター性能の変化を紹介します。

部品詳細モーター性能の変化
ピストンボートは2気筒なのでピストンを2つ装着
出足向上を狙って交換する
大きな変化無し
ピストンリング摩耗するので頻繁に交換される大きな変化無し
シリンダーケースこの中にピストン、ピストンリングが入る大きな変化無し
電気一式電気を発生させる装置
転覆時に交換する事が多い
大きな変化無し
キャブレター燃料と空気の量を調整し、モーターに噴射大きな変化無し
ギヤケースプロペラを取り付ける部品
ギヤケースの締め具合でプロペラの回転が変化
モーターが悪い可能性大
クランクシャフト最も重要なパーツで、人間でいう背骨の部分
高額なパーツのため滅多に交換しない
モーターがかなり悪い
キャリアボデー1番大きなパーツ、排気ガスの通り道
ここに安定版を取り付ける
モーターが悪い可能性大
プロペラモーターに取り付けるプロペラのこと
基本的に破損した場合のみ交換
舟足がガラッと変わる

これらを全てチェックする必要はありません。
重要なのは「ギヤケース、クランクシャフト、キャリアボデー」だけ。
上記を交換した選手は足落ちの可能性大
予想の際は注意が必要です。

ただし、稀に部品交換によって大化けするモーターが存在します。
それを見分ける手段は展示航走です。

急激に状態が変わるモーターは必ず良い展示タイムを記録します。
ぜひ、予想の参考にしてください。