滋賀支部の森世里(もり・せり)が引退!違反で即刻帰郷となったフライングがラストレースに
滋賀支部に所属する競艇選手の森世里(もり・せり)36歳が、2024年11月11日に日本モーターボート競走界に引退届を提出したことが分かりました。
森世里は2010年5月に地元びわこ競艇場でプロデビューを果たすと、2021年3月には平和島のヴィーナスシリーズで優勝を果たすなどの成績を収めました。 通算成績は以下の通りです。
- 【出場節数】:129回
- 【出走数】:1035回
- 【1着数】:64回
- 【勝率】:3.64
- 【1着率】:6.1%
- 【2連対率】:15.6%
- 【3連対率】:27.6%
- 【優出】:1回
- 【優勝】:1回
- 【平均ST】:0.20
ラストレースは2022年9月、鳴門競艇場でのフライング
森世里のラストレースは2022年9月3日の鳴門ヴィーナスシリーズ7Rです。
森世里はこのレースでフライングをしてしまいそのままフライング休みに入ったわけですが、実はこのフライングの際、自身でフライングを判断し、レースをやめてしまい大問題となりました。
それではこの問題について、以下で詳しく解説していきます。
競艇違反!森世里(もりせり)が自身でフライングを判断、即刻帰郷、航法指導指示違反
それでは問題となったレースを見てみましょう。
鳴門競艇場ヴィーナスシリーズ5日目7R。
森世里(もりせり)は4号艇で出走。
(出走メンバー/ST)
- 安井瑞紀(.04)
- 来田衣織(.08)
- 鈴木成美(F0.1)
- 森世里(F0.7)
- 島田なぎさ(.00)
- 倉持莉々(.01)
レース開始。
スタートは全員0台と速すぎるタイミング!
集団Fになりそうなスタートでしたが、フライングは鈴木成美(F0.1)、森世里(F0.7)の2人だけ。
ただし森世里はスタート後、上体を起こして一気に減速!
そのまま1Mをゆっくり回ってピットに帰郷しました。
Fに自身で気づいたのでしょうか?
レバーを大きくアジャストした様子が映像で分かります。
さて、森世里が行ったことは大問題。
競艇のルールには「選手自身がフライングの判断をしてはいけない」という決まりがあります。
フライングの判断はボートレース審判員が行います。
Fを切ったと自分で決断し、減速してしまった森選手。
今回のケースは「自らレースを放棄した」と判定されてしまいます。
+.07という非常識なFでガッカリしたのは分かりますが、競艇のルールは厳守しなくてはいけません。
森選手に追加の処分が課されることは間違いないでしょう(〇ヶ月出場停止など)
競艇・フライング判定の流れを解説!信号機に全てまかせよう
フライング判定の流れを知ることで、今回の件が一層分かると思います。
さっそく流れを見てみましょう。
- フライング発生
- 失格・欠場信号灯が点灯(F確認中は点灯→確定後に消灯)
- 失格・欠場艇表示装置が点灯(Fを切った枠番が表示)
上記のようにF判定は信号機に丸投げでOKです。
選手自身が判断することはありません。
では、選手はどのタイミングでFを確認するのでしょうか?
「失格・欠場信号灯」、「失格・欠場艇表示装置」は共に大時計の隣にあります。
よって、レーサーは1Mを回った後に信号機を目にします。
それまでに減速することはありえません。
Fを切った選手が気づかずに、Fまくりを決めるのはこのためです。
これはルール上しかたない事なのです(1号艇は悲惨ですが)
さて、今回の件が「競艇のルール違反」であることは明白です。
今後の対応に注目しましょう。