競艇・騒擾を惹起する航法!谷本幸司(たにもとこうじ)が即刻帰郷、ボートレース常滑
それでは問題のレースを見てみましょう。
(常滑10月1日7R:出走表)
- 1号艇:宮地秀祈
- 2号艇:松下誉士
- 3号艇:福来剛
- 4号艇:谷本幸司
- 5号艇:桑島和宏(エンスト)
- 6号艇:大森翼
スタート前、桑島和宏がエンストで動けず!
出遅れとなりました。
そして、他の5艇は正常にスタート。
1Mを回り、バックストレッチへ。
ここまでは問題ありません。
続く2M。
2着を走る谷本幸司ですが、なぜか2Mを大きく通り過ぎて外回りにターンしました。
他艇は通常通り、2Mに沿ってターンします。
谷本選手の2Mの行為が問題となり、即刻帰郷。
そして騒擾を惹起する航法と判断されました。
時系列を詳しく見ていきましょう。
(スタートから1周目2Mまで)
- スタート前に5号艇がエンスト
- 他の5艇はスタート、1Mを回る
- 【信号】失格・欠場艇表示装置が点灯
- 【信号】失格・欠場信号灯(失格灯)が点灯
- 5艇はバックストレッチを航走
- ※このとき【信号】危険信号灯は点滅していない
- 谷本幸司のみ、危険信号灯が点滅したと勘違いし、2Mを通り過ぎる
- 谷本選手以外は2Mを回る
問題が起こった原因は、谷本幸司が危険信号灯が点滅したと勘違いしたからでしょう。
エンストなど、事故が発生すると危険信号灯が点滅します。
ただし、このレースで危険信号灯が点滅したのは2周目です。
1周目2Mの時点で点滅はありません。
なお、危険信号灯が点滅した後、事故艇の内側を走る場合のみ航走指示灯が点滅します。
(航走指示灯点滅なしの場合、外側を走る)
今回のレースでは、2周目に危険信号灯、航走指示灯の両方が点滅しました。
かなりややこしいルールですが、谷本幸司の不注意が原因のようですね。
ちなみにスタート前にエンストした場合、1周目2Mの時点で危険信号灯が点滅するパターンが多いです。
なので、勘違いとはいえ不運な気もします。
さて、騒擾を惹起する航法となってしまった谷本選手。
ここで思い出すのは、2020年2月20日に起こった藤原菜希の騒擾を惹起する航法です。
この時の処分は一年間の出場停止!という非常に重たい内容でした。
谷本選手も同等の処分が下されそうです。
いずれにしても、非常に分かりづらい競艇のルール。
改善の余地がありそうです。