競艇・ベテラン女子レーサーの引退勧告条件(クビ)、競艇級別審査2023前期
まずは引退勧告のルールを見てみましょう。
競艇の引退勧告(クビ)は、向上化ルールによって定められています。
(向上化ルール一覧)
- 4期通算事故率(2年間)0.7以上
- 4期通算勝率(2年間)が3.80未満 ※選手登録3年以上
- 4期通算勝率が4.80未満 ※選手登録33年以上
上記の条件を満たした選手は引退勧告を受けてしまいます。
今回注目したいのは4期通算勝率が4.80未満の選手です。
こちらに当てはまるのは、選手登録33年以上のベテランレーサー。
男女共に共通です。
選手登録33年以上と言われても、ピンとこないかもしれません。
簡単な計算方法をお伝えします。
- 1期は約半年
- 33年以上なので33×2=66(デビューから66期が経過)
- 現在は130期が最も若い登録期なので、130-66=64
- 選手登録からデビューまで若干誤差があるので、そこから2を引きます 64-2=62
このように、選手登録33年以上の対象選手は62期以下のレーサーです。
ここまで来ると大ベテランと言っていいでしょう。
それに該当する女子レーサーは、かなり数が限られます。
競艇・ベテラン女子レーサーの引退勧告(クビ)一覧、2022年
それでは対象となる女子レーサーの成績を見てみましょう。
レーサー | 勝率 |
---|---|
柳澤千春 | 3.61 |
西茂登子(引退) | 3.62 |
久保田美紀 | 3.73 |
垣内清美 | 4.09 |
宮本紀美 | 4.12 |
橋谷田佳織 | 4.14 |
福島陽子 | 4.27 |
田村美和 | 4.29 |
高橋淳美 | 4.84 |
※データの集計期間:2020年11月1日~2022年10月20日
有名どころでは、橋谷田佳織(はしやだかおり)でしょうか。
スタートが非常に遅いことで有名な選手です。
6コースの平均STコンマ31など、特徴のあるレーサーですが勝率が大ピンチ!
勝負駆け真っ最中です。
なお、ボートレーサーの引退に関して追加で押さえておきたいルールもあります。
- 若手が優先的に引退勧告を受ける
- ボートレーサー1600名の定員をオーバーした選手が対象
- 男子レーサーも対象
このような条件もあるので、一覧で紹介した全員が引退勧告を受けるわけではありません。
実際に引退勧告を受ける選手は最後の最後まで分からないようです。
4期通算勝率4.80未満のレーサーは本当の意味で勝負駆け。
思い切ったレースに注目です。