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レース解説・中田達也(なかたたつや)が落水、接触事故で死亡、宮島競艇場

レース解説・中田達也(なかたたつや)が落水、接触事故で死亡、宮島競艇場

11月6日、宮島競艇場で死亡事故が発生。
亡くなったのは中田達也(なかたたつや)選手です。

事故の原因は「接触→転覆→後続艇に接触」でした。
事故(死亡)レースなので、当時のリプレイは削除されていますが、分かる範囲で詳細をお伝えします。

なお、宮島競艇場は本日から開催中止です。

競艇・中田達也(なかたたつや)が落水事故で死亡、ボートレース宮島

まずは出走表の確認です。

【宮島競艇場・11月6日10R】

  • 1号艇:中田達也
  • 2号艇:濱崎誠
  • 3号艇:伊藤将吉
  • 4号艇:田添康介
  • 5号艇:間嶋仁志
  • 6号艇:関裕也

中田選手は絶好枠ですが、56号艇に前づけレーサーが並びます。
展示航走では(15/236/4)の進入へ。
中田達也は100m少し手前、深い起こし位置となりました。
ここまでが展示です。

さて、本番レース
進入は、展示と変わって(165234)の隊形へ。

※どのレーサーがダッシュに引いたのか確認できませんでした

6号艇が厳しい前づけに行ったようですね。
映像がないので確認できませんが、100前後の起こし位置と考えられます。

1号艇はもちろん、スロー勢はスタートが決めにくい隊形です。
その結果、STがバラバラになってしまいました。

【11月6日10R・ST】

  • 1コース:中田達也(1号艇) ST 0.19
  • 2コース:関裕也(6号艇) ST 0.30
  • 3コース:間嶋仁志(5号艇) ST 0.20
  • 4コース:濱崎誠(2号艇) ST 0.16
  • 5コース:伊藤将吉(3号艇) ST 0.08
  • 6コース:田添康介(4号艇) ST 0.15

2コースが遅れたので、3コース(間嶋仁志)が有利になったと考えられます。
また、トップSは5コース(伊藤将吉)でした。

さて、映像が確認できるのは3周目ホーム側から(この後、1M→BS→2M→ゴール)
トップを走るのは間嶋仁志(5号艇)です。

2着争いは中田達也(1号艇)、伊藤将吉(3号艇)、関裕也(6号艇)が接戦。
勝負は1Mです。
中田達也は先に外マイ、 伊藤将吉は内、関裕也は最内を回ります。

ここで中田選手は波に足をとられたのか、大きくバウンド
バランスを崩したまま横に流れて、伊藤将吉(3号艇)と接触してしまいます
そして、そのまま転覆。
この後、後続艇と接触したようです。

結果は「5-3-6」、後続は「2-4-1(落水)」となりました。

レース後、中田達也は直ちに救急車でJA広島総合病院に搬送
集中治療室で手術が行われましたが、死亡が確認。
享年29歳でした。
死亡原因は調査中とのことです。

2022年のボートレース死亡事故は、1月12日の多摩川競艇場で起こった小林晋選手の死亡事故以来2回目です。
開催当初からは33件目の死亡事故となりました。

中田達也選手のレーススタイル、コース別勝率

中田達也のレーススタイルや経歴を紹介します。

中田選手は第113期、福岡支部の選手です。
養成所ではリーグ勝率1位の成績で卒業。
近年は浜名湖G1、ヤングダービーで優出するなど、若手実力派レーサーとして活躍していました。

中田選手のコース別勝率を紹介します。

コース勝率(1年間)
174.1%
237.0%
336.2%
420.4%
518.0%
62.9%

どのコースからでも、安定した勝率をキープしています。
特筆すべきは5コース、勝率18%はかなり高い数字です。
外からでも狙える選手でした。

また、中田選手といえば自在型
「差し、まくり、まくり差し」など、どんな状況でも対応可能です。

成績の方も好調で、最新勝率7.03と大幅に上昇。
A1級返り咲きが決定していましたが、今回の事故が起こってしまいました。

突然の悲劇となった中田達也選手、ご冥福をお祈りいたします。

(中田達也)

  • 登録番号:4802
  • 身長:169cm
  • 体重:54kg
  • 支部:福岡
  • 出身地:福岡県
  • 登録期:113期
  • 級別:A2級