競艇・SGフライング(F)のペナルティ変更
さっそくルール変更を確認しましょう。
レース | 旧ペナルティ | 新ペナルティ |
---|---|---|
SG優勝戦のF | SG:1年間除外 G1、G2:半年間除外 |
SG:2年間除外 G1、G2:1年間除外 |
SG準優勝戦のF | SG:4大会除外 G1、G2:3ヶ月間除外 |
SG:1年間除外 G1、G2:半年間除外 |
G1、G2優勝戦のF | G1、G2:半年間除外 | G1、G2:1年間除外 |
G1、G2準優勝戦のF | G1、G2:3ヶ月間除外 | G1、G2:半年間除外 |
簡単にまとめると、選出除外期間が2倍になり、SG優勝戦のFは引退レベルの厳しい罰則となりました。
ここまで厳しくすると、フライングが減る一方で攻めたレースも激減するでしょう。
さらに追加のルールとして、SGグランプリ出場の特例も無くなりました。
- SGグランプリ特例:賞金ランキング18位以内であれば、SG除外期間中でもグランプリに出場可能
去年は白井英治が該当しましたが、今後そのようなことは起こり得ないということです。
最近はグレードレースのスタート事故が急増!
このような厳しいルール変更の背景には、グレードレースでのスタート事故急増が挙げられます。
以下は、2022年から現在(2023年3月)までの、グレードレースで発生したスタート事故一覧です。
【2022年】
レース | 該当選手 |
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SGボートレースメモリアル:優勝戦 | 新田雄史、白井英治 |
SGグランプリ:トライアル | 山口剛、丸野一樹 |
SGグランドチャンピオン:準優勝戦 | 秦英悟 |
SGオーシャンカップ:準優勝戦 | 徳増秀樹 |
PG1丸亀:優勝戦 | 實森美祐 |
G1桐生:優勝戦 | 中野次郎 |
G1常滑:優勝戦 | 池田浩二 |
G2芦屋:優勝戦 | 土屋智則 |
G1福岡:準優勝戦 | 仲谷颯仁 |
G1鳴門:準優勝戦 | 川原祐明、中田元泰 |
G2江戸川:準優勝戦 | 池永太 |
【2023年】
レース | 該当選手 |
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G1芦屋:優勝戦 | 羽野直也、新田泰章 |
G1多摩川:準優勝戦 | 村岡賢人、末永和也、和田兼輔 |
これは、本当に多すぎますね。
事故の多さが、新ルール導入の引き金になったと考えられます。
優勝戦、準優勝戦は堅いレースになる
今回のルール変更によって、フライングが減ることは間違いないでしょう。
それは嬉しいことですが、同時にレース内容にも負の影響が出そうです。
最も危惧するのは「攻める選手がいなくなる」という点です。
競艇の逆転といえば「まくり」ですが、まくりはスタート踏み込む戦法が一般的です。
ただし、厳しいペナルティ導入によって、攻めたスタートをする選手は1人もいなくなるでしょう。
その結果、スタートはコンマ10付近の横一直線が一層増えることになります。
ガチガチのイン逃げレースが急増するかもしれません。