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競艇・SGのフライング(F)のペナルティが厳しいルールに変更!休みの期間が2倍

競艇・SGのフライング(F)のペナルティが厳しいルールに変更!休みの期間が2倍

競走会はスタート事故防止として、グレートレース(SG、G1、G2)の準優勝戦、優勝戦におけるフライングに対する罰則強化を発表しました。

その内容ですが、SG優勝戦のFは「SG:1年間除外→2年間除外」という非常に厳しいもの!
このルール変更は、令和5年度(2023年4月1日~)から適用されます。

この記事では、新ルールの詳細を紹介します。

競艇・SGフライング(F)のペナルティ変更

さっそくルール変更を確認しましょう。

レース 旧ペナルティ 新ペナルティ
SG優勝戦のF SG:1年間除外
G1、G2:半年間除外
SG:2年間除外
G1、G2:1年間除外
SG準優勝戦のF SG:4大会除外
G1、G2:3ヶ月間除外
SG:1年間除外
G1、G2:半年間除外
G1、G2優勝戦のF G1、G2:半年間除外 G1、G2:1年間除外
G1、G2準優勝戦のF G1、G2:3ヶ月間除外 G1、G2:半年間除外

簡単にまとめると、選出除外期間が2倍になり、SG優勝戦のFは引退レベルの厳しい罰則となりました。
ここまで厳しくすると、フライングが減る一方で攻めたレースも激減するでしょう。

さらに追加のルールとして、SGグランプリ出場の特例も無くなりました。

  • SGグランプリ特例:賞金ランキング18位以内であれば、SG除外期間中でもグランプリに出場可能

去年は白井英治が該当しましたが、今後そのようなことは起こり得ないということです。

最近はグレードレースのスタート事故が急増!

このような厳しいルール変更の背景には、グレードレースでのスタート事故急増が挙げられます。
以下は、2022年から現在(2023年3月)までの、グレードレースで発生したスタート事故一覧です。

【2022年】

レース 該当選手
SGボートレースメモリアル:優勝戦 新田雄史、白井英治
SGグランプリ:トライアル 山口剛、丸野一樹
SGグランドチャンピオン:準優勝戦 秦英悟
SGオーシャンカップ:準優勝戦 徳増秀樹
PG1丸亀:優勝戦 實森美祐
G1桐生:優勝戦 中野次郎
G1常滑:優勝戦 池田浩二
G2芦屋:優勝戦 土屋智則
G1福岡:準優勝戦 仲谷颯仁
G1鳴門:準優勝戦 川原祐明、中田元泰
G2江戸川:準優勝戦 池永太

【2023年】

レース 該当選手
G1芦屋:優勝戦 羽野直也、新田泰章
G1多摩川:準優勝戦 村岡賢人、末永和也、和田兼輔

これは、本当に多すぎますね。
事故の多さが、新ルール導入の引き金になったと考えられます。

優勝戦、準優勝戦は堅いレースになる

今回のルール変更によって、フライングが減ることは間違いないでしょう。
それは嬉しいことですが、同時にレース内容にも負の影響が出そうです。

最も危惧するのは「攻める選手がいなくなる」という点です。

競艇の逆転といえば「まくり」ですが、まくりはスタート踏み込む戦法が一般的です。
ただし、厳しいペナルティ導入によって、攻めたスタートをする選手は1人もいなくなるでしょう。

その結果、スタートはコンマ10付近の横一直線が一層増えることになります。
ガチガチのイン逃げレースが急増するかもしれません。