F3(フライング3回)の詳細
中田夕貴がF3となったレースは、4月2日に多摩川競艇場で開催された8Rです。
【出走表】
- 1号艇:中田夕貴
- 2号艇:高橋二朗
- 3号艇:谷川祐一
- 4号艇:河上年昭
- 5号艇:芝田浩治
- 6号艇:為本智也
中田選手は、このレースで1号艇。
風速は追い風5mで、スタートが難しいコンディションでした。
さて、注目の「起こし」ですが、中田選手はかなり速いタイミング。
2号艇とほとんど同じです。
中田選手は、スリット付近で思いっきりレバーを放りましたが・・・間に合わず!
+.01のフライングを切ってしまいます。
このフライングで、今期はF3になりました。
(中田夕貴・フライング一覧)
時期 | 競艇場 | ST |
---|---|---|
2022年12月 | びわこ | +0.02 |
2023年2月 | 蒲郡 | +0.06 |
2023年4月 | 多摩川 | +0.01 |
F3のペナルティ・来期の出走回数はどうなる
F3になったレーサーには、主に「フライング休み」と「事故点」の2つのペナルティが課せられます。
フライング休みについては、以下のような内容となります。
フライング | 休み期間 |
---|---|
F1 | 30日 |
F2 | 60日 |
F3 | 90日 |
上記のペナルティは、Fを切るごとに加算されていきます。
つまり、F3の場合は合計で180日(30日+60日+90日)の休みとなります。
フライング休み期間
以下は、中田選手のF3ペナルティによるフライング休み期間です。
フライング | F休み期間 | 備考 |
---|---|---|
F | 2023年2月27日~3月28日 | 消化済み |
F2 | 2023年4月21日~6月24日 | - |
F3 | 2023年6月25日~9月22日 | - |
次に、気になるのは来期の出走回数です。
各級別には最低出走回数の条件があります。
【級別・最低出走回数】
- A1級:90回以上
- A2級:70回以上
- A1級:50回以上
- B2級:規定なし
中田選手の場合、来期のフライング休み期間が140日(50日+90日)となりました。
ただし、F2休みの60日のうち、10日は今期に消化されたことに注意してください。
※F2休みの60日のうち、10日は今期に消化
よって、1ヶ月に換算すると、中田選手は実質4.6ヶ月の休みを取ります。
競艇の1期は6ヶ月であるため、来期の中田夕貴は1.4ヶ月しか走れないことになります
(6ヶ月-4.6ヶ月=1.4ヶ月)
また、競艇では、1ヶ月の出場回数が多くても3開催です。
さらに、1開催において、多くても10レースしか走ることができません。
※競艇は1開催で多くて10走
つまり、余程のことがない限り、中田選手は出走回数が不足し、B2級降格が濃厚になります。
(来期・出走回数シュミレーション)
- 参加レース:(1.4ヶ月の出場期間×3開催)=4.2開催→切り捨て4開催
- 出走回数:4開催×10レース=合計40レース
事故点が加算
続いて、事故率について説明します。
事故率とは、(事故点の合計÷出走回数)で計算されます。
また、フライングによる事故点については、以下の通りです。
優勝戦のフライング | 通常のフライング |
---|---|
30点 | 20点 |
フライングは何回切っても、上記の事故点が加算されます。
よって、優勝戦以外でF3となった場合は(20点+20点+20点)=60点加算されます。
事故率が多いと強制的にB2級降格
事故率が0.70以上の場合、強制的にB2級降格となるペナルティが存在します。
審査期間は各期別ごとです。
- 前期:5月1日~10月31日
- 後期:11月1日~4月30日
なお、中田選手の事故率は0.67とギリギリ!
フライングはもちろん、不良航法など、事故は一切起こせない状況です。
当然、消極的なレースが強いられます。
道中の逆転も厳しくなるでしょう。
まとめ:F3を切るとB2級降格濃厚
今回は中田夕貴選手を例に、F3についてまとめました。
期待の女子レーサーだけに残念ですが、過去には女子でF3からA1級に復帰したレーサーもいます。
(F3からA1級に復帰)
- 平高奈菜・2018年F3
- 日高逸子・2020年F3
中田選手は注目の女子レーサーで、2022年にA1級に昇格しました。
また、浜田亜理沙との師弟関係も有名ですね。
長い休みに入りますが、再びA1級に返り咲くことを期待しましょう。