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2025年5月1日から適用の選手級別決定基準の改正とは?変更内容と今後の影響などわかりやすく解説!

2025年5月1日から適用の選手級別決定基準の改正とは?変更内容と今後の影響などわかりやすく解説!

先日、一般財団法人日本モーターボート競走会より「選手級別決定基準」の改正が発表されました。

これは2025年5月1日(令和7年5月1日)以降の競走から適用される重要な変更で、途中帰郷防止とスタート事故防止を目的としています。

この記事では、今回の変更内容や背景、競艇ファンにとって注目すべきポイント、影響を受ける可能性のある選手のタイプなどについて、わかりやすく解説します。

選手級別は「勝率」「事故率」「出走回数」などの成績をもとに半年ごとに見直される

選手級別は「勝率」「事故率」「出走回数」などの成績をもとに半年ごとに見直される
選手級別は「勝率」「事故率」「出走回数」などの成績をもとに半年ごとに見直される

競艇では選手の実力に応じて A1、A2、B1、B2の4段階 の選手級別が設定されています。
この級別は主に「勝率」「事故率」「出走回数」などの成績をもとに、半年ごとに見直されます。

上位級に在籍しているほど賞金やレースの出場機会にも良い影響があり、選手にとっても非常に重要な指標です。

今回の改正ポイント①:出走回数の基準変更(途中帰郷防止対策)

出走回数の基準変更(途中帰郷防止対策)
出走回数の基準変更(途中帰郷防止対策)

今回の1つ目の改正ポイントとして、級別審査における出走回数の基準に以下の加算が行われます。

  • A2級は 10回 を加算
  • B1級は 15回 を加算

以前まではB1級は50回以上、A2級は70回以上が基準となっていたため、上記回数が加算されるとなると選手にとっては大きな影響があると考えられます。

背景と意図

近年開催日数の増加に伴い、 途中帰郷者 が増加する傾向が見られていました。

これにより直前の番組変更や出場選手不足が生じるなど、ファンや運営にとって大きな課題となっていたのです。

そこで、 級別審査における最低出走回数のハードルを上げる ことで、選手に 途中で帰らず予定されたシリーズを走り切る ことを促す狙いがあります。

ファンへの影響

途中帰郷による番組の急な変更が減ることで、 安定したレース観戦が期待できる ようになります。
お気に入りの選手が完走するかどうかの心配も少なくなり、純粋にレースを楽しめる環境が整ってくるでしょう。

今回の改正ポイント②:事故点の増加(スタート事故防止対策)

事故点の増加(スタート事故防止対策)
事故点の増加(スタート事故防止対策)

2つ目の改正ポイントとして、スタート事故(F:フライング)に対して以下の事故点が加算されます。

  • 2回目以降のフライング: 10点 加算
  • 2回目以降のフライングが優勝戦だった場合: 20点 加算
  • ※いずれも級別審査対象期間(半年間)内での計算

背景と意図

スタート事故、特に フライングの増加は、競走の魅力を大きく損ねる要因 とされています。
加えて舟券の返還額が大きくなりやすく、ファンへの影響も甚大です。

そこで、 リスクの高い選手にはより厳しい評価が下されるようにすることで、スタート事故に対する意識の強化 を促しています。

影響を受けやすい選手とは?

今後は、以下のようなタイプの選手は特に注意が必要です。

  • フライングを繰り返しやすい選手
  • 勝負強さを求めて 無理なスタート を切りやすいタイプ
  • 優勝戦でリスクを冒しがちな選手

こうした選手は、事故点の蓄積によって級別が下がる可能性が高くなります。

今回の改正で”より安心して楽しめる競艇”になるよう期待できる

今回の改正により、次のようなことが期待できます。

  • レース途中での急な欠場が減り、番組編成が安定する
  • フライングのリスクが抑制され、舟券購入の信頼性が向上する
  • 級別の価値がより明確になり、選手間の競争が活性化する

つまり、 選手にとってもファンにとっても、より安心して楽しめる競艇が目指されている のです。

まとめ:2025年5月からの級別基準に注目

2025年5月1日から適用される 「選手級別決定基準の改正」は、競艇界にとって大きな転機 といえます。

今後は選手の級別昇格・降格にもこの新基準が反映されるため、選手の走り方にも変化が見られるかもしれません。

ファンとしては、こうした背景を理解したうえでレースを観戦することでより深く競艇を楽しめるでしょう。

今後も競艇界の動向に注目していきましょう!