BoatFan!ロゴ

ボートレース2024年度売上は過去最高!ネット投票が2兆円突破で業界加速中

ボートレース2024年度売上は過去最高!ネット投票が2兆円突破で業界加速中

ボートレース業界は2024年度の売上を発表しました。

一般財団法人BOATRACE振興会が発表したデータによると、2024年度のボートレース業界の総売上は2兆5227億円を超え、過去最高記録に。

中でも特にネット投票による売上は2兆円を突破し、業界全体の約8割を占めるまでに成長しています。

今回は2024年度のボートレース業界の売上についてご紹介します。

2024年度は売上・利用者数ともに昨年から成長!

2024年度は売上・利用者数ともに昨年から成長
2024年度は売上・利用者数ともに昨年から成長

2024年度は、ボートレース業界にとって記録づくめの1年となりました。

一般財団法人BOATRACE振興会が発表したデータによると、 2024年度の総売上は2兆5227億円超に達し、過去最高記録 となりました。

前年度比は 104.1% と大幅な成長を記録。

さらに、 ネット(電話)投票による売上だけで2兆円を突破し、こちらも過去最高額 を更新しました。

具体的な数字を見ていきましょう。

2024年度の総売上や総利用者数

  • 総売上:2兆5227億8258万2100円(前年度比104.1%)
  • 電話投票売上:2兆121億円(前年度比105.8%)
  • 総利用者数:4億6923万8631人(前年度比102.5%)
  • 開催日数:4,623日(前年度とほぼ同じ)
売上額
売上額

2020年以降の コロナ禍による無観客開催の影響 で、ボートレース業界はネット投票会員数が急増。
その結果、電話・ネット投票の利便性が再評価され、以降もユーザー数は堅調に増加を続けています。

総売上中の電話売上率
総売上中の電話売上率

2024年度はネット投票の売上比率が約79.8%に達し、業界全体のデジタルシフトが顕著に表れました。

※電話売上は電話投票・インターネット投票・スマホ投票も含む

ネット投票の成長とミッドナイトレースの影響

ネット投票の成長とミッドナイトレースの影響
ネット投票の成長とミッドナイトレースの影響

ネット投票の売上が過去最高を更新した背景には、 ミッドナイトレースの拡大 が大きく影響しています。

特に、無観客開催を基本とするミッドナイトレースはネット投票との親和性が高く、 大村ボートレース場ではネット投票比率が86.8%と業界トップの数字 を記録しました。

一方で、戸田・平和島・福岡などの都市圏のレース場ではナイターレースが少なく、ネット投票の比率はやや低めとなっています。

このあたりの地域性や施設の特性も、今後の運営戦略に影響を与えるポイントとなりそうです。

ボートレースの今後の展望や課題はデジタル化と現地サービスの強化

ボートレースの今後の展望や課題はデジタル化と現地サービスの強化
ボートレースの今後の展望や課題はデジタル化と現地サービスの強化

2024年度の記録的な売上を受けて、すでに2025年度の売上目標が注目されています。

とくに ネット投票の比率は2025年度には80%を超える可能性が高く、さらなるデジタル化とユーザー利便性の向上が進むと予想 されます。

ボートレース業界としては、これまで以上に若い人やファミリー層へのアプローチ、スマートフォン向けサービスの強化が求められるでしょう。

加えて、レーサーの活躍やメディア露出もファン獲得の鍵となり、選手個人の発信力が今後の人気を左右する時代に突入しています。
ボートレースの魅力はレースのスピード感や戦略性に加え、選手たちの個性にもあります。
ファンの層は確実に広がりつつあり、 若年層を中心に「競艇ファン」として定着するケースも増加 しているでしょう。

しかし一方で、 現地の来場者数をどう伸ばすか という課題も残っています。
リアルの迫力や現場の臨場感は、ネット視聴では体感しきれない部分です。

今後はネット投票による利便性向上と並行して、現地でのイベントやファンサービスの充実もカギを握るでしょう。