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競艇は【早いスタート】が重要!スタート巧者は「舟券に絡みやすいのか?」徹底検証

競艇は【早いスタート】が重要!スタート巧者は「舟券に絡みやすいのか?」徹底検証

競艇といえば「早いスタート」が重要。
好スタートを切れば、1周1マークの攻防は圧倒的に有利です。

現在、鳴門競艇場で開催中のヴィーナスシリーズでも「實森美祐」が早いスタートで絶好調!

快進撃の秘密は、實森選手が引き当てた「エースモーターの77号機」という点もありますが、 注目すべきは3日目までの「平均スタートタイム(ST)」コンマ11のスタート力でしょう!

實森選手は、昨年8、9月に2節連続F・・・スタートで慎重になるかと思われました。
しかし、F休みが明けると一変。 平均スタートはコンマ16と高精度、まくり勝ちが急増しています。

全選手の平均スタートが0.16と早くなっている現在、こんな風に思いませんか?
「スタート巧者を1頭で予想」すると当たりやすいのでは?

今回は、ボートレース界きってのスタート巧者「山田哲也」選手のデータを元に、 「スタートの早い選手を1頭で予想すると当たりやすいのか?」を調査してみました。
他にもスタートの早い男子選手女子選手など紹介します。

なぜ競艇のSTが重要なのか

スタートでスリット予想をしてみよう
スタートでスリット予想をしてみよう

競艇においてスタートは最も大事と言っても過言ではありません。

スタートタイミングが遅れた選手が勝利することはほぼ0です。

スリットで考えてみましょう。

スタートが揃った場合。

横一線のスタートになるので、インが圧倒的に有利です。

これではダッシュ勢の選手は勝率が上がりません。

内側の選手と同じスタートでは負けが濃厚!少しでも早いスタートが必要です。

スタートが内へこみの場合(123枠が凹む)

スロー勢のスタートが遅れたら、ダッシュ勢の「まくり」、「まくり差し」のチャンスです!
特にダッシュのカド選手(四号艇)のスタートが早いと、ほぼ「まくり」展開です。

スタートが早いと枠番が不利でも関係ありませんね。

スタートが中へこみの場合(34枠が凹む)

大外からの「まくり」、「まくり差し」の展開が多いです。

ただし、内側の艇もスリットで有利なので、外から勝つのはなかなか厳しいです。

大外の選手が好スタートを切ってからの、「まくり差し」が決まれば大盛り上がりの展開です。

スタートが外へこみの場合(456枠が凹む)

外の選手がスタートで失敗すると悲劇です。

逃げか2号艇の差し、の展開になるでしょう。

1枠が実力者ならイン逃げは確定です。

このように、不利な枠番でもスタートが早いと勝てそうですね!

ダッシュに「スタートの良い選手」がいるときは注意!

スタートの良い選手がダッシュ勢にいると、スロー勢は一気に緊張が高まります。

ダッシュから全速で攻められると、スローも全速で対応しなくては負けてしまいます。

このような場合、1マークで激しい競り合いが展開されるでしょう。

そんな時は「出足型に仕上がった」選手が抜け出すと思います。

モーターチェックもお忘れなく!

平均STトップの「山田哲也」選手で検証

平均STトップの「山田哲也」選手で検証
平均STトップの「山田哲也」選手で検証

それでは検証に移りましょう。

早いスタートを切れば、レースを優勢に進められることは間違いありません。

では「ボートレースのスタート巧者」から舟券を買えば当たるのでしょうか?
今回検証するのは、2021年2月現在で平均STがトップの山田哲也選手です。

平均STはなんと「0.1056」、これは早すぎます!
検証は3パターン行ってみます。

  • 江戸川一般戦(2021年1月2日)で山田選手を頭で買う
  • 山田選手が1枠の時だけ買ってみる
  • 山田選手が好スタート(0.1以下)を切った時だけ買ってみる

それぞれ「1着率」と「舟券に絡むか」に注目してみました。

「舟券に絡むか(1から3着)」とは「軸として買うのはアリか?」ということです。

ではスタート。

山田選手を頭で6レース検証

レースは江戸川一般戦(2021年1月2日)です。

2021年のレースで検証しました、結果は以下の通り。

日付ST結果
1月2日1R10.251
1月3日4R30.125
1月3日12R50.143
1月4日8R20.082
1月5日3R40.062
1月5日12R60.083
1月6日11R60.093
1月8日12R60.14

この大会でも、早いスタートを武器に優勝戦まで進んでいます。

しかし、1着になったレースは1レースのみ、しかも1枠でした。

やはりスタートが早いだけでは1着になれませんね。

ですが、3着以内はどうでしょう。

全8レース中、3着以内は6レースです。

かなり高確率で舟券に絡んでいます。

スタートが早い選手を軸で予想するのはアリですね!

山田選手が1枠の時だけ買ってみる

続いてスタートが早い選手が1枠の時はどうでしょうか?
検証したレースはバラバラですが、全て1枠です。

2021年のレースで検証しました、結果は以下の通り。

日付ST結果
江戸川1月17日3R10.092
江戸川1月21日4R10.051
津1月28日8R10.171
津1月30日12R10.152
津2月1日12R10.061
津2月3日12R10.051
津2月3日12R10.011
多摩川2月13日6R10.141

結果は8レース中、6回1着!
それにあと2回は2着です。

やはりスタート巧者が1枠の時は、高確率で1着になりますね。

山田選手が好スタート(0.1以下)を切った時は?

最後に0.1以下のスタートを決めた時の着順を見てみましょう。

2020年のレースで検証しました。

日付ST結果
三国10月6日5R40.062
三国10月7日10R40.072
三国10月8日1R10.091
三国10月8日8R30.092
三国10月9日11R30.092
三国10月9日11R10.061
江戸川8月14日9R50.072

検証したレースでは、全て枠番から順位を上げています

そして3連率は100%!早いスタートを決めると間違いなく舟券に絡むことがわかります。

しかし、1着は1枠からしか取れませんでした。

いくらスタートが早くても、頭で買うのは危険ですね。

スタートタイミングの早い男子選手・女子選手

スタートタイミングの早い男子選手・女子選手
スタートタイミングの早い男子選手・女子選手

スタートタイミングが早いことで有名な「男子選手・女子選手」を紹介します。 集計期間は2021年です。

まずは男子レーサーから。

  • 小林泰・平均ST(0.1076)
  • 片橋幸貴・平均ST(0.1084)
  • 菊地孝平・平均ST(0.1100)
  • 下條雄太郎・平均ST(0.1106)

特に菊地孝平選手はスタート巧者として1番に名前が上がる選手です。

続いて女子レーサーです。

  • 大山千広・平均ST(0.13)
  • 小野生奈・平均ST(0.14)
  • 遠藤エミ・平均ST(0.14)
  • 松本晶恵・平均ST(0.15)

全員、2月23日から始まるのG2レディースオールスターの出場選手です。

選手から予想を選ぶ際は、スタートも要チェックですね。

好スタートには痛い代償も!フライングには要注意

好スタートには痛い代償も!フライングには要注意
好スタートには痛い代償も!フライングには要注意

スタートを先行する事が、競艇において重要だとわかりました。

しかし、コンマ01など素晴らしいスタートを狙うにはフライングに注意しなくてはいけません。

全選手の平均スタートが0.16と早くなっている反面、今年はフライングが目立ちます

今月行われた「G1関東地区選」準優11Rでは、「佐藤翼、福島勇樹、前沢丈史」の集団Fが発生、返還額も凄いことに!

発売額1億2585万円のうち、1億2489万円が返還、99.2%の返還率となってしまいました。

同じく地区戦の「G1東海地区選」準優12Rでは、池田浩二がフライング!
単独Fでしたが人気の1号艇です。

返還額は、発売額1億5429万円のうち1億4649万円、94%の返還率となりました。

昨年はG1、G2の準優・優勝戦でのフライングは6件と比較的少なめ。

そして集団Fもありません。

フライングで、出場除外の罰則も6人(準優4人、優勝戦2人)とこちらも少なめでした。

今年の出場除外の罰則は早くも4人です!
スタートタイミングが早くてもフライングをしたら元も子もありません。

今後、スタートとフライングのバランスにも注目したいです。

まとめ:強いボートレーサーはスタートタイミングも早い!

今回はスタートタイミングについて見てきました。

  • なぜ競艇のSTが重要なのか
  • 平均STトップの「山田哲也」選手で検証
  • スタートタイミングの早い男子選手・女子選手
  • 好スタートはフライングに注意

2月は地区戦G1で大いに盛り上がりました。

フライングが多かったことが気になりますが、素晴らしいスタートを切ったレースは迫力がありますね。

予想をする際は「今節ST」や「平均ST」にも注意してレースを楽しんでください。