吉川元浩(よしかわ・もとひろ)選手のプロフィール
「ゲンコー」というニックネームで親しまれている吉川元浩選手。
ニックネームは、「元浩」という名前からついたようです。
まずは、吉川選手のプロフィールを見てみましょう!
- 【生年月日】1972年9月7日
- 【デビュー】1996年11月17日
- 【身長】163cm
- 【体重】52kg
- 【血液型】O型
- 【出身地】兵庫県
- 【支部】兵庫支部
- 【登録期】79期
- 【登録番号】3854
- 【級別】A1級
それでは、吉川選手が競艇選手(ボートレーサー)になったきっかけを見てみましょう。
22歳で会社員から競艇選手(ボートレーサー)に転身!
吉川選手は、兵庫県立兵庫工業高等学校を卒業後、兵庫県内の建築会社に勤務していました。
しかし1995年1月17日、阪神淡路大震災が発生。
最大震度7の激しい揺れにより自宅は全壊、職場も被災してしまい、避難所生活を余儀なくされます。
当時精神的にも追い詰められていた吉川選手ですが、知人の兄がボートレーサーだったことをきっかけに、興味を持ち「本栖研修所」の受験試験を受けます。
そしてなんと、試験に1発合格!
15歳から入所できる「ボートレーサー養成所」において、吉川選手は22歳という年齢制限ギリギリの年齢で入所をします。
10代の若い選手が多い中、吉川選手は年齢的なハンデを克服するために必死で訓練に励み、リーグ戦での勝率7.63という1位の成績で養成所を卒業。
そしてデビューした吉川選手は、デビュー戦でいきなり1着でのゴールを決めます。
まるでドラマのような展開ですね。
SG優勝を掴むまでの険しい道のり
デビュー戦でいきなり1着になるなど、華やかな競艇人生を幕開けた吉川選手でしたが、その後、順風満帆とは言えない道を歩むことになります。
それは、デビューから10年が経過しても、最高峰のレース「スペシャルグレード(SG)」での優勝を掴むことが出来ないのです。
優勝戦に出場するも、優勝には手が届かないという苦い経験を繰り返します。
デビューから11年目、ようやく掴んだSG初優勝
しかし、それでも決して諦めずに挑戦を続けた吉川選手。
デビューから11年目の2007年12月、福岡で開催された「第22回賞金王決定戦」で、ついにSG初優勝を勝ち取ることになります!
これには吉川選手も涙。
ようやく掴んだSG優勝。
きっと、計り知れないほどの悔しい思い重ね、それが報われた瞬間だったのでしょう。
2019年、2度目のSG優勝からの快進撃は止まらない
SG初優勝後、数々のG1レースでの優勝を重ねることになりますが、SG優勝には届かずに12年の年月が過ぎます。
そして迎えた2019年3月、戸田で開催された「第54回総理大臣杯」にて、2度目のSG優勝を果たします!
さらに同年5月には、福岡で開催された「第46回笹川賞」でも優勝を飾り、SG2連覇を達成。
これだけでは終わりません。
その後、2020年3月の「第55回総理大臣杯」にて、前回の優勝から1年も経たない間に4回目のSG優勝!
このように、ここ最近の吉川選手は、さらに勢いを増しています。
吉川元浩(よしかわ・もとひろ)選手の優勝歴
吉川選手のSG・G1での優勝歴を追ってみます。
【SGの優勝歴】
- 【2007年】第22回賞金王決定戦(福岡)1コース
- 【2019年】第54回総理大臣杯(戸田)1コース
- 【2019年】第46回笹川賞(福岡)1コース
- 【2020年】第55回総理大臣杯(平和島)1コース
【G1の優勝歴】
- 【2000年】ダイヤモンドカップ競走(尼崎)
- 【2004年】開設52周年記念競走GI全日本覇者決定戦(若松)
- 【2005年】モーターボート大賞競走(三国)
- 【2007年】開設53周年記念 競帝王決定戦(下関)
- 【2007年】開設51周年記念 戸田グランプリ(戸田)
- 【2008年】第51回近畿地区選手権競走(尼崎)
- 【2008年】開設51周年記念 太閤賞競走(住之江)
- 【2008年】開設54周年記念 北陸艇王決戦(三国)
- 【2008年】ダイヤモンドカップ競走(住之江)
- 【2009年】第52回近畿地区選手権競走(三国)
- 【2009年】開設56周年記念 マーメイドグランプリ(常滑)
- 【2009年】開設55周年記念 宮島チャンピオンカップ(宮島)
- 【2010年】開設56周年記念 宮島チャンピオンカップ(宮島)
- 【2012年】開設60周年記念競走GI全日本覇者決定戦(若松)
- 【2014年】開設57周年記念 太閤賞競走(住之江)
- 【2016年】第59回近畿地区選手権競走(尼崎)
- 【2018年】開設65周年記念 福岡チャンピオンカップ(福岡)
- 【2018年】開設66周年記念 尼崎センプルカップ(尼崎)
- 【2019年】開設66周年記念 北陸艇王決定(三国)
先ほども触れたように、SGでは2019年からの快進撃に加え、G1では本当に沢山のレースで優勝していることが分かりますね。
素晴らしいです。
ここまで優勝数が多いと、気になるのは獲得賞金…!吉川選手の獲得賞金を見てみましょう!
吉川元浩(よしかわ・もとひろ)選手の獲得賞金額は⁉
2015年~2020年の獲得賞金をまとめます。
- 【2015年】53位:3,906万1,000円
- 【2016年】35位:4,627万8,000円
- 【2017年】77位:3,513万4,000円
- 【2018年】11位:8,362万1,000円
- 【2019年】3位:1億6,189万6,000円
- 【2020年】4位:1億3,201万3932円
2度目のSG優勝を飾った2019年以降、ランキングは4位以内で賞金は1億円を越しています。
2015年(53位)と2020年(4位)の獲得賞金を比べると、その差はなんと約1億円!
獲得賞金を見ても、快進撃が始まっていることが分かりますね。
吉川元浩(よしかわ・もとひろ)選手のプライベート・素顔は?
ストイックで諦めずにレースに挑む吉川選手。
プライベートではどのような方なのでしょう?
素顔について調べてみました!
吉川元浩(よしかわ・もとひろ)選手の趣味は釣り!
吉川選手の趣味は釣り。
現役のボートレーサーにとって貴重な数少ない休日は、ほとんど釣りをして過ごしているそうですよ!
特にタチウオ釣りが得意で、「大阪湾タチウオKINGバトル」という大阪湾でのタチウオ釣りの最強王者を決する一大イベントにも参加し、決勝まで進出するほどの腕前。
順位はなんと、4位になったこともあり、その際は60匹も釣ったそうです!
ここまで好成績をおさめるとは、もはや趣味の域を超えていますね!
子供の頃、祖父に連れられて初めて防波堤で釣りをしたことをきっかけに、釣りに興味を持ったそうです。
中学生になるとバス釣りを始め、競艇選手になってからは先輩に誘われて「エギ」という疑似餌でアオリイカを狙う「エギング」を始めたそうですよ。
吉川選手の釣り好きは、子供の頃からだったのですね!
吉川選手は「釣りは最高の気分転換。仕事を忘れて過ごせるのが最高」だと話しています。
吉川選手の強さは、休日に好きなことをして、しっかりリフレッシュしていることが関係しているのかもしれませんね!
家族想い!双子の男の子のお父さん
吉川選手には、2020年現在小学6年生の双子のお子さんがいらっしゃいます。
自粛期間中は、お子さんや愛犬と遊んでリフレッシュしていたそうですよ!
吉川選手にはご家族想いのこんなエピソードも。
2019年に30日間のフライング休みがあった際、吉川選手は趣味の釣り三昧な日々を過ごすのではなく、なんと「専業主夫」をしていたそうです。
「なぜ専業主夫?」という疑問の答えは、奥様が怪我をしてしまったから。
奥様の代わりに、2人の息子さんのお世話から洗濯や掃除、犬の散歩など、家事ばかりして過ごしたそうですよ。
そして毎日家事をこなした結果、前検日の体重が49.8kgと、万全な体重調整となりました!
万全な体重調整の理由が「主夫業」だったなんて、驚きですね!
ちなみに、2009年3月19日に放送されたTBS系列のドキュメンタリー番組「バース・デイ」では、吉川選手を支える奥様の様子が放送され、大きな反響を得ています。
家族の支えが競艇選手としての活躍にも繋がったであろう吉川選手。夫婦で共に支え合っているのが素敵ですね!
まとめ:吉川元浩(よしかわ・もとひろ)選手の勢いはまだまだこれから!
デビューから10年以上、SG優勝に届かないという苦しい時代を過ごし、それでも諦めることなく挑み続けた吉川選手。
そして、デビュー11年でようやく掴んだSG優勝。
努力が報われた瞬間です。これには私たちも勇気や希望を貰えますね。
そして2019年、2度目のSG優勝から2020年まで立て続けのSG優勝!
吉川選手の勢いは、48歳になった今でも留まることを知りません。
プライベートでは双子の子を持つお父さんでもある吉川選手。
家族の支えもその強さに関係しているのではないでしょうか。
吉川選手の勢いから、今後も目を離せません!