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西島義則(にしじま・よしのり)選手はインの鬼、またはペリカン!?

西島義則(にしじま・よしのり)選手はインの鬼、またはペリカン!?

西島義則(にしじま よしのり)選手は、広島支部に所属しているA1級の競艇選手。

1981年にデビューし、1997年にSG初優勝を果たしました。

「インの鬼」とも呼ばれる、生粋のイン屋です。

当記事ではそんな西島選手の徹底分析します!

西島義則選手のプロフィールを紹介!

第44回ボートレースオールスターでの西島選手
第44回ボートレースオールスターでの西島選手
  • 生年月日 1961年10月30日
  • 出身地 島根県鹿足郡柿木村(現・吉賀町)
  • 身長 166cm
  • 体重 57kg
  • 血液型 AB型
  • 所属 広島支部
  • 登録期 49期
  • 登録番号 3024
  • デビュー日 1981年11月

西島選手は島根県出身。 1981年11月に住之江競艇場でデビュー。

1989年には尼崎で行われた「第3回 新鋭王座決定戦」で、G1初優勝を果たしました。

生粋の「イン屋」

西島選手は6号艇に番組されていても、隙あれば1コースを奪取しようとする生粋のイン屋です。

基本的にコース取りでは前付けによって2コースを取る傾向に有り、ダッシュ勢としてスタートすることはほとんど有りません。

その貪欲に前付けする姿勢から、「インの鬼」とも呼ばれています。

また、西島選手の強みは前付けだけではありません。

西島選手は、ターン時に水面に頭がつきそうになるほど深い前傾姿勢を取るという特徴があります。

これはインからの全速旋回を実現するためのもので、姿勢がペリカンに似ていることから「ペリカンモンキー」と名付けられています。

このことから、西島選手のあだ名のひとつに「ペリ」というものがあります。

人一倍勝ち気な性格!?

『前付けをして勝てるなら、積極的にインコースを狙わないといけない。それがプロだろう!』

こういった旨のコメントを残すなど、西島選手はかなり勝ち気な性格をしています。

西島選手のやや責め過ぎた航走が原因となり、ピットに戻った後に他選手と言い合いになることもしばしば有るようです。

その際は、自分に非を感じなければ、先輩であろうと言い返すことも有ったそうです。

勝負の世界に生きる者としての、プライドの高さを感じさせられますね。

競艇史に残る大失敗と、失洛からの再浮上まで

SGタイトルを次々に制覇し、絶頂期の真っ只中にあった2002年のこと。

地元宮島で行われた「第12回グランドチャンピオン」で、西島選手は競艇史に残る不名誉な記録を作りあげてしまいました。

予選を順調に勝ち上がり、1号艇に番組された決勝戦。

西島選手の優勝のために用意されたようなロケーションでしたが、なんとそのレースで2号艇と共にF。

売り上げの92.8%(金額にして2,435,133,800円)が返還となりました。

地元開場での優勝という期待を背負う中で犯してしまった大失敗だけに、当人が受けた精神的ショックは相当なようでした。

以降、火が消えたように西島選手の調子は落ち込んでしまったそうです。

一時は引退も本気で考えたようですが、奥様から貰った「もう一度輝く貴方が見たい」という言葉を受けて、再び自己を奮起させ、今もトップレーサーの1人として活躍し続けています。

西島選手の特徴

西島選手は1・2コースどちらを取れそうかが予想の鍵
西島選手は1・2コースどちらを取れそうかが予想の鍵

2020年5月1日~10月31日までの集計データによると、1コース3連対率は79.6%とかなりの高水準でした。

西島選手が1号艇に番組されたレースでは、1号艇1着が固い買い目となります。

  • 1コース進入 79.6%
  • 2コース進入 63.1%
  • 3コース進入 33.3%
  • 4コース進入 -%
  • 5コース進入 -%
  • 6コース進入 -%

イン屋の西島選手は前付けで、なるべくインコースを取ろうとする選手ですので、艇番はあまり参考になりません。

そのため、西島選手が出走するレースでは展示航走をチェックして、どのコースが取りそうかを見極める必要があります。

西島選手はどのコースを取れたかによって、獲りやすい着順に偏りがあります。

1コースが取れたときは1着率が、2コースでは1・2着率が、3コースでは3着率がそれぞれ高い傾向にあります。

西島選手のグレード別戦績について

2021年1月19日現在、西島選手の各グレードの出場節数は、一般競走が「312回」、G3が「23回」、G2が「9回」、G1が「178回」、SGが「79回」です。

SGでの3連対率は「54.7%」、一般競走での3連対率が「77.4%」になります。

出場節数から、主に一般競走・G1で活躍している選手だということが分りますね。

2番目に出場回数の多いG1での通算3連対率は「62.1%」です。

西島選手が強い会場って一体どこ?

西島選手の各会場における3連対率を見てみると、一番低いのが蒲郡「59.0%」で、高いのが三国「81.9%」でした。

3連対率が70%を超える会場は、三国を含めて、戸田・江戸川・津・鳴門・徳山・下関・福岡・唐津・大村、地元である宮島の11会場です。

地元会場は出場節数も多いので、宮島で西島選手の名前をみつけたときは積極的に舟券を買っていきましょう。

西島選手の主な優勝歴

(※以下の記録は、1997年5月以降のものです)

SG

  • 1998年03月22日 第33回総理大臣杯競走(丸亀競艇場)
  • 2000年06月25日 SG第10回グランドチャンピオン決定戦競走(下関競艇場)
  • 2000年07月20日 第5回オーシャンカップ競走(宮島競艇場)
  • 2000年08月27日 SG第46回モーターボート記念競走(若松競艇場)
  • 2001年11月06日 第4回競艇王チャレンジカップ競走(児島競艇場)
  • 2002年06月02日 第29回笹川賞競走(尼崎競艇場)

G1

  • 1997年05月18日 G1 全日本王座決定戦(芦屋競艇場)
  • 1999年06月13日 G1第28回つつじ賞王座決定戦開設47周年記競走(丸亀競艇場)
  • 2000年09月17日 ダイヤモンドカップ競走(蒲郡競艇場)
  • 2000年12月05日 開設47周年記念競走(三国競艇場)
  • 2001年07月10日 G1京極賞競走 開設49周年記念(丸亀競艇場)
  • 2001年11月06日 開設47周年記念競走(宮島競艇場)
  • 2002年03月11日 北陸艇王決戦(三国競艇場)
  • 2007年03月11日 G1戸田グランプリ開設50周年記念(戸田競艇場)
  • 2010年04月18日 G1第11回競艇名人戦競走(徳山競艇場)

G2

なし(優出1回)

G3

  • 2009年06月29日 G3サンデン交通杯(下関競艇場)
  • 2019年12月16日 尼崎マスターズリーグ戦競走第9戦(尼崎競艇場)

1997年5月1日~2021年1月20日までの、西島選手のSG優勝回数は6回、G1優勝回数は9回です。

(1997年4月以前の記録を加算すると、SG優勝は7回、G1優勝回数は16回となります)

2000年は同年でSGを3タイトル制覇という偉業を達成しています。

また、1989年の「第3回新鋭王座決定戦」と2010年の「G1第11回競艇名人戦競走」を優勝しており、史上初の「新人とベテランの祭典」をW制覇した選手となっています。

賞金獲得ランキングの順位

第67回ボートレースダービーでの西島選手!
第67回ボートレースダービーでの西島選手!

ここでは、2002年以降の西島選手の賞金獲得ランキングの順位を一覧にしています。

  • 2020年 100位圏外
  • 2019年 100位圏外
  • 2018年 100位圏外
  • 2017年 100位圏外
  • 2016年 33,509,000円 68位
  • 2015年 100位圏外
  • 2014年 100位圏外
  • 2013年 100位圏外
  • 2012年 44,487,000円 35位
  • 2011年 100位圏外
  • 2010年 44,626,000円 44位
  • 2009年 46,253,499円 32位
  • 2008年 100位圏外
  • 2007年 41,869,000円 45位
  • 2006年 69,938,000円 17位
  • 2005年 53,928,000円 40位
  • 2004年 41,187,000円 81位
  • 2003年 100位圏外
  • 2002年 88,770,166円 14位

まとめ:西島選手は、「インの鬼」かつ「ペリカン」かつ愛妻家!

西島選手は、積極的な前付けでインを奪取する「インの鬼」と呼ばれる選手で、インコースからの全速旋回を可能とする独特なターンから「ペリ(カン)」とも呼ばれています。

2010年にSG優勝戦でのFという競艇史に残るような失態を地元開場で犯し、1度は失意へ転落しましたが、奥様の「もう一度輝く貴方が見たい」という言葉を受け、再び自己を奮い立たせました。

そして、デビューから40年目に到達した今も尚、トップレーサーの1人として活躍し続けています。

舟券戦略面においては、展示航走で1・2コースどちらが取れそうかを確認してから投票しましょう。

1コースが取れそうであれば1着固定、2コースであれば1・2着が固い買い目となります。

また、西島選手はエンジンの整備が得意な選手でもあります。

3日目以降などに仕上げてきて、急に成績を上げることも珍しくありません。

前日のコメントや部品交換などのチェックも必須です。