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江口 晃生(えぐち あきお)選手は群馬が生んだ競艇界の総大将!

江口 晃生(えぐち あきお)選手は群馬が生んだ競艇界の総大将!

これまでボートレース界に大きな貢献をしてきた「江口 晃生(えぐち あきお)」選手。

現役のレジェンドレーサーとして今も活躍してますが、そこに至るまでボートレーサーとしてだけではなく、ボートレース界全体のために数々の困難や葛藤にも挑んできたことでも知られています。

本記事では、江口晃生選手のプロフィールや壮絶なボートレース人生の経緯、プラベートな一面など詳しくお届けします

「江口 晃生(えぐち あきお)」選手のプロフィール

江口晃生選手
江口晃生選手
  • 登録番号:3159
  • 生年月日:1965年2月11日
  • 身長:165cm
  • 体重:51kg
  • 血液型:AB型
  • 支部:群馬支部
  • 出身:群馬
  • 登録期:54期
  • 級別:A1級

江口晃生選手は、群馬県出身で群馬県支部に所属するA1級選手です

同期には、「横西奏恵元選手」「原田幸哉選手」「瓜生正義選手」など、賞金ランキングの上位にいるようなボートレース界屈指の実力者ばかりです。

競艇を始めたきっかけは、元々ラーメン屋を開業することが夢で、その資金を稼ぐためにどうすれば良いか考えた時に、たまたま高校2年生の時に週刊誌で競艇を知り稼げると思ったからそうです

弟子は、ナイターでは絶対的な強さを誇りボートレース界屈指の実力を持つ「毒島誠選手」であることから、ボートレーサーとしての腕だけではなく、教え方も一流だと言えます。

数々の師弟対決を繰り広げてきましたが、最近では毒島誠選手が「SG ボートレースダービー」を初優勝した際に、涙を流している毒島誠選手に寄り添い、抱き合ったのは記憶に新しいですよね!

ちなみに、江口晃生選手の甥っ子は伊久間陽優選手で、弟子である毒島誠選手が師匠になっています

これまでの経歴

  • 1984年 プロデビュー
  • 1986年の活躍で最優秀新人賞を受賞
  • 1987年、ボートレース尼崎(尼崎競艇場)で開催されたSG第14回笹川賞(現:ボートレースオールスター)にてSG初出場
  • 1995年2月、ボートレース戸田(戸田競艇場)で開催されたGⅠ第40回関東地区選手権にてGⅠ初優勝
  • 1998年10月11日、ボートレース福岡(福岡競艇場)で開催されたSG第45回全日本選手権競走(現:ボートレースダービー)にてSG初優出
  • 1998年11月29日、ボートレース平和島(平和島競艇場)で開催されたSG第1回競艇王チャレンジカップ競走(現:チャレンジカップ)でSG初優勝
  • 2005年8月1日 ボートレース桐生(桐生競艇場)で開催されたSG第10回オーシャンカップ競走(現:オーシャンカップ)で2度目のSG優勝
  • 2009年 早稲田大学大学院スポーツ科学研究科 修士課程1年制トップマネジメントコースを受験して合格
  • 2010年3月 修士課程を修了する
  • 2012年4月3日 ボートレース芦屋(芦屋競艇場)で開催された「GⅢ第8回アサヒビールカップ」で1着となり通算1,500勝達成
  • 2013年4月21日、ボートレースびわこ(びわこ競艇場)で開催された「GⅠ第14回名人戦競走」にて名人戦初出場、初優勝
  • 2017年9月 ボートレース鳴門で2000勝達成
  • 2019年10月 通算優勝数100勝を達成
  • 2020年4月 史上29人目となる24場制覇を達成

ボートレース桐生(桐生競艇場)やボートレース界に大きく貢献

早稲田大学に合格をした江口晃生選手
早稲田大学に合格をした江口晃生選手

今でこそ、全24競艇場中売り上げがトップ5に入るほど、人気のボートレース場となったボートレース桐生ですが、実は20年前に売上減少により存続の危機に陥っていたんです

6割以上の群馬市民が閉鎖に賛同していた中、江口晃生選手はボートレーサーとしてボートレース界や地元のボートレース桐生に貢献するために、ボートレーサーをしながら早稲田大学大学院に入学することを決意し、二足の草鞋のボートレーサーとして活躍し続けました

その結果、早稲田大学スポーツ科スポーツマネジメントコースに合格し、卒業論文では「競艇界の改善と発展について」について、70ページという膨大な量を各関係者の協力のもとに作成し、見事優秀賞を受賞しました

これがきっかけか偶然かは分かりませんが、それ以降ボートレース界やボートレース桐生の売上が上昇し、2016年にはボートレースの総売り上げが1兆円を超える規模までに回復をしました。

近年のボートレース界の発展は、江口晃生選手の頑張りが1つ要因とも言われています

弟子想いでスポーツ観戦が好き

愛弟子の毒島誠選手と会食
愛弟子の毒島誠選手と会食

江口晃生選手は、ツイッターなどで定期的に投稿しており、主にレース結果に関する投稿や飲み界などが多いです

インスタグラムはアカウントはありますが、投稿はしていません。

画像は、愛弟子の毒島誠選手と一緒に映った際のもので、普段真面目で笑うイメージのない江口晃生選手ですが愛弟子の前ではとびきり笑顔なんですね(笑)

休日には野球観戦
休日には野球観戦

また、野球観戦も好きみたいで、ツイッターでも行った際の投稿をしています

他にも、相撲観戦の投稿もしていますが、スポーツ観戦が好きなんでしょうね。

真面目な江口晃生戦選手ですから、ボートレースの発展ために何か他のスポーツからヒントを得ようとしているのかもしれません

ちなみに、早稲田大学大学院の同級生は元野球選手の桑田真澄さんや政治家の中山泰秀さんで、過去に桑田真澄さんもボートレース場に足を運んだことがあるみたいです。

もしかしたら、野球観戦は桑田真澄さんの影響かもしれませんね!

「江口 晃生(えぐち あきお)選手」は生涯現役宣言を発表

レース前の江口晃生選手
レース前の江口晃生選手

ボートレースファンの間では有名なのですが、これまで長くボートレース界に貢献してきた江口晃生は、生涯現役宣言を発表しております。

そんな江口晃生選手がポリシーとしているのが、「恐れるな!挑め!」という言葉です!

二足の草鞋として、ボートレーサーと大学の勉強を両立という無謀にも思えた挑戦でも、どちらの成績も落とさず、プロデビューから1年半でA1級に昇格して以来、一度も降格していないのはこのポリシーが軸になっているのでしょう

デビューしてから早36年、ボートレース界の大ベテランがここまで素晴らしい結果を残してるのは、「恐れるな!挑め!」というポリシーから来るレーススタイルが関係していそうですが、どのようなレーススタイルなのでしょうか。

早速見ていきましょう!

丁寧なハンドル捌きでイン屋としても有名

江口晃生選手はボートレース界では有名なイン屋で、隙あらばインを積極的に取りにいくことでも知られています

まさにポリシー通りのレーススタイルですね!

スタートタイミングに関しては慎重派で、当日のボートーレース場のコンディションや天気などによって変えてくるため、0.12~0.17と幅広いのが特徴です。

これぞ、熟練のなせる技って感じがします

  • 勝率7.26
  • 3連対率 74.38%
  • 2連対率 57.00%
  • 出走回数 121回
  • 優出回数 7回
  • 優勝回数 1回
  • 平均スタートタイミング 0.14

こちらが2020年の成績一覧になりますが、勝率が7.26%で3連帯率は74.38%と好調や不調がはっきりするイン屋の選手からすると、非常に高い数値かなと思います。

  • 1コース 92.1%
  • 2コース 66.7%
  • 3コース 50.0%
  • 4コース 記録なし
  • 5コース 記録なし
  • 6コース 記録なし

ただ、コース別の3連対率は極端で、1コース~3コースは3連対率が高いものの、4コース~6コースは舟券に絡むことが少ないため、1コース~3コースで出場した際には注目していきたいですね

24場制覇を達成している

江口晃生選手は、24場制覇という偉業を達成しています

これがどれくらい凄いことかというと、今までの全選手の中でわずか30名しか達成していないことです

デビューから36年という途方もない時間を経て達成しましたが、実は毒島誠選手は後ボートレース江戸川だけで24場制覇ということで、最年少記録になる可能性もあります

ちなみに、現在24場制覇の最年少記録を持っているのは、石野貴之選手で38歳3か月15日です

江口 晃生(えぐち あきお)選手の優勝歴と獲得金額

ボートレース尼崎で優勝した際の江口晃生選手
ボートレース尼崎で優勝した際の江口晃生選手

これまでボートレーサーとして、ボートレース界に大きな影響与えてきた江口晃生選手。

そんな江口晃生選手の獲得金額や順位はどうなっているのでしょうか。

早速見ていきましょう!

主な優勝歴

【SGの優勝歴】

  • 1998年11月29日 平和島 第1回競艇王チャレンジカップ競走
  • 2005年08月01日 桐生 第10回オーシャンカップ競走

【G1の優勝歴】

  • 2001年03月11日 住之江 開設44周年記念G1太閤賞競走
  • 2006年01月19日 大村 G1モーターボート大賞競走~スポニチ杯~
  • 2006年10月19日 桐生 第50回G1赤城雷神杯競走・開設記念
  • 2013年04月21日 びわこ 第1 14回名人戦競走
  • 2017年02月17日 桐生 第62回関東地区選手権

【G2の優勝歴】

  • なし

【G3の優勝歴】

  • 1999年01月28日 若松 R九州ビートル杯争奪戦
  • 2002年01月16日 芦屋 JR九州ジョイロード杯競走
  • 2004年11月14日 大村 JAL杯争奪戦競走
  • 2014年05月26日 大村 アサヒビール杯
  • 2018年10月09日 桐生 第3回BoatBoyカップ・G3マスターズリーグ
  • 2019年10月08日 桐生 第52回日刊スポーツ杯・G3マスターズリーグ第6戦

これまでに、「SG 2勝」「G1 5勝」「G3 6勝」という輝かしい成績を残していますが、いつかは73歳で現役最高齢レーサーの高塚清一選手が持っている最年長勝利、73歳4カ月5日の記録を更新したり通算3000勝なども目指してほしいですね

  • 2021年1月 一般 サンベリー蒲郡いちご杯 ボートレース蒲郡(蒲郡競艇場)
  • 2021年2月 一般 平和島劇場開設11周年記念〜A1級vs東京支部〜ボートレース平和島(平和島競艇場)
  • 2021年2月 G1 第66回関東地区選手権 ボートレース多摩川(多摩川競艇場)

2021年1月~2月は一般レースを2レースと、G1レースが1レースありますので、活躍に期待したいところですね!

これまでの獲得金額

  • 2020年:ランキング外
  • 2019年: 3898万
  • 2018年:ランキング外
  • 2017年:4074万
  • 2016年:3252万

近年は、ランキング入ったり入らなかったりが続いていますが、20代や30代の若い選手も活躍しているの中で、ランキングに入ること自体が凄いですよね!

選手生命が他のスポーツ比べて長いと言われているボートレースで、これからどこまで成績を伸ばせるか楽しみですね

まとめ:「江口 晃生(えぐち あきら選手)」は生涯現役のレジェンドレーサー!

江口晃生選手は、積極的なインコース攻めと巧みなハンドル捌きで数々のタイトルを獲得してきたと同時に、ボートレース界の全体の逆境にも立ち向かった選手です

これまでの成績や結果を見ても、自他認めるレジェンドボートレーサーと言えるのではないでしょうか

去年、同じレジェンドボートレーサーとして活躍した、今村豊選手が引退を表明しましたが、大ベテラン代表としてボートレース界を牽引しながら、これからの活躍に期待したいですね!