阿波勝哉(あわかつや)が好調!A級復帰なるか
阿波勝哉は2016年後期以降、B級暮らしが続いていました。
しかし近況成績は好調!
出走回数53に対して、16勝(1着率30%)、3連対率60%という好成績です(2021年11月〜2022年1月)
このままのペースを維持すれば、A級復帰が濃厚。
さらに飛び級でA1級に返り咲く可能性まであります。
もし、A1級なら11年半ぶりの復帰になります。
復調の兆しは、2021年の平和島お盆レース。
節間3勝の好成績をマークしました!
実はこのときの1着は約半年ぶりの白星です。
これまでの阿波勝哉は節間で勝っても1勝。
2節続けて節間白星はほぼありませんでした・・・
しかし、お盆レース後の阿波選手は違います!
節間1勝は必ずマークするようになり、中には節間4勝挙げたこともあります。
さらに展示タイムも出るようになり、軽快な走りが目立ちます。
久々の優出はまだですが、A1級復帰へ向けて着実に近づいています。
アウト屋!阿波勝哉(あわかつや)とは
競艇のアウト屋とは、1号艇でもあえて6コースに侵入する選手を差します。
大外からの勝負になるので、勝つ方法はまくり一撃のみ。
6コースからの大外まくりは、競艇の中で最も盛り上がる決まり手です。
しかし現在の競艇では、6コース勝率はたった2〜3%と異常な低さ!
内側コースを捨てるのは、自分から不利な状況に陥っているように思えます。
ただし、アウト屋のレーサーは6コースでも勝ちやすい調整をしています。
具体的にはモーターやペラなど、直線で一気に伸びる仕様に特化!
そのため、6コースが1番勝ちやすいレーススタイルなのです。
ただし、アウト屋の調整には特別なペラやモーターパワーが不可欠です。
現在はプロペラ基準改正(2005年)、持ちペラ制度廃止(2012年)、出力低減モーターへ変更(2014年)の影響でアウト屋は絶滅寸前!
以前は十数人いたアウト屋ですが、現在は阿波勝哉と小川晃司の二人だけになりました。
阿波勝哉の成績、全盛期からB2落ち、そして9連勝
阿波勝哉は「6コースまくり」のレーススタイルで2003年に初のA1級へ昇格。
2005年までA1級をキープしますが、プロペラ基準改正により伸び特化のプロペラを失います。
その後、成績は低迷しB級落ちへ。
しかし2006年、不利なルールの中でも超伸びのペラを手に入れます。
阿波勝哉は再びA1級へ返り咲きました。
そして2008年の丸亀競艇場で前人未到の6コースからの9連勝を達成!
その後もA1〜A2級をキープします。
しかし、2012年の持ちペラ制度廃止の影響でまたしても不利な状況に!勝てないレースが続きます。
これまで以上にペラ調整の自由が効かず、成績はB2級まで下がります。
それでもA級とB級を行き来するのですが、2014年の出力低減モーターへの変更でさらに大ダメージ!
伸び型に不利なルールが整えられてしまい、2017年以降はB級暮らしが続きます。
阿波勝哉がアウト屋を貫く理由、ファンに喜んでもらいたい
ある番組で「なぜ阿波選手は6コースに拘るのですか?」といった質問がありました。
その質問に対する阿波勝哉の答えは「応援してくれているファンのために応えたい」と、非常にシンプルな回答。
アウト屋続ける原動力はファンの応援にあるようですね。
阿波選手は、地元平和島ではスター選手です。
平和島の食堂では「チルトサンド、チルト3丼」といった阿波勝哉オリジナルメニューがあるほど。
そして阿波選手が出場するレースでは、会場が非常に盛り上がります!
ファンが選手に与える影響は大きいですね。
阿波勝哉の弟子は藤原菜希(ふじわらなつき)
阿波勝哉の弟子は藤原菜希(ふじわらなつき)選手。
阿波選手と同じく東京支部の選手ですね。
藤原菜希のデビュー当初、時代はまだ持ちペラ制度でした。
そのときに阿波選手が自身のプロペラを藤原選手に渡したそうです。
藤原選手はそのプロペラを使ってレースに出場。
まだ新人だったので結果は出ませんでしたが、かなり勉強になったそうです。
それからは師弟関係となって色々と相談することになりました。
たしかに、藤原選手はごく稀にチルト3度でレースを走っています。
その辺りも阿波選手の影響でしょう。
また、阿波勝哉と藤原菜希は攻めたスタートでも共通しています。
チルト3はスタートでレバーを落とさないことが条件!
1回でも放ったら絶対に勝てません。
そのため両者共通してフライングが多め。
思い切ったスタートが魅力ですが、フライング休みが辛いところです。
まとめ:阿波勝哉はアウト屋を貫く!再度のA1復帰に期待!
今回は阿波勝哉について紹介しました。
- 最近の阿波勝哉は好調!A級復帰なるか
- アウト屋!阿波勝哉とは
- 阿波勝哉の弟子は藤原菜希
もはや絶滅寸前のアウト屋ですが、阿波勝哉は自分のスタイルを貫きます。
最近の好成績から、A1級への復帰に期待が高まってきました。
今後の活躍に注目しましょう。