末永和也の経歴
まずは、末永和也の経歴を紹介します。
幼少期からボートレーサーを目指していた末永選手。
親に連れられて唐津競艇場や福岡競艇場を訪れたそうです。
そこで、ボートを目にした末永少年は大興奮!
すぐにボートレーサーになることを決心しました。
ちなみに、当時の彼は瓜生正義のファンだったそうです。
理由は、正義という名前に惹かれたからだとか。
何とも可愛らしいエピソードですね。
ボートレーサー養成所へ入学
末永選手は、124期の練習生としてボートレーサー養成所に入学しました。
実は養成所に入る前、肺気胸を患ってしまい、2週間の入院生活を余儀なくされました。
しかし、手術を経て無事に回復!
その後も病気の再発はなく、末永選手は思いっきり練習に取り組みました。
最初の頃は、意外にも最下位の常連だった末永選手。
しかし、旋回方法を試行錯誤し、徐々に成績を上げていきました。
最終的には勝率7点台をキープし、124期養成所チャンプに輝きます。
デビュー節で水神祭
デビュー戦は、地元の唐津競艇場でした。
その開催の5日目で、6コースからまくり差しを決めて、いきなり1着でゴール。
デビュー後、8戦目にしてのスピード勝利でした。
その後も順調に成績を上げ、2022年前期にはA2級に昇格しました。
末永和也は高身長、身長174cm
末永選手は身長174cmで、男子ボートレーサーの平均身長よりもかなり高身長です。
養成所に入ってる間に、身長がかなり伸びたそうです。
一般的に競艇選手は、身長が低い方が有利とされています。
しかし、近年は峰竜太(171cm)や白井英二(174cm)など、高身長のレーサーが大活躍。
これらのレーサーは、大きな体を使ったダイナミックなターンが魅力です。
師匠は上野真之介(佐賀支部)
末永和也の師匠は、上野真之介です。
上野選手は佐賀支部の先輩レーサーで、峰竜太から受け継がれたウィリーターンが逸品です。
末永選手もまた、師匠からウィリーターンを継承!
ダイナミックな旋回を見せています。
また、師弟関係も非常に良好。
レース中のコメントでは、上野真之介の名前がよく出ます。
良好な師弟関係であることは間違いないでしょう。
ヤングダービー2022で逆転のターン!
末永和也を一躍有名にしたのは、PG1ヤングダービー2022です。
そこでは、G1初勝利で水神祭を決めるなど絶好調!
そのままの勢いで優出を果たします。
優勝戦で末永和也は3号艇。
ただし、1号艇には超抜モーターの近江翔吾が構えます。
レースは、近江選手が見事なターンで1Mを押し切り。
2着以下は混戦状態となりました。
しかし、そこを末永選手が、持ち前の豪快ターンで2着へ浮上。
なんと、1号艇にまで届きそうな勢いです。
さて、艇間が詰まってきた最終第2マーク。
末永選手が捨て身のターンで逆転を狙います!
しかし、さすがに無理があったか、豪快にキャビテーションを起こしてしまいました。
大事故こそ免れましたが、後続艇を巻き込んで失速し、自身は6着でゴールしました。
この危ないレースは反省すべきですが、そのターン技術はファンの目に強く焼き付けられました。
末永選手が最も名前を売った一幕です。
優秀新人賞を受賞(2022年)
末永和也は2022年の優秀新人賞を受賞しました。
優秀新人賞は、登録3年以内の選手で、その年に最も優秀な成績を残した選手に贈られます。
選考基準は以下の通りです。
(選考基準)
- 獲得賞金
- 勝率
- 1着回数
- 優勝回数
上記の項目を総合的に考え、1人が選ばれます。
それでは、末永選手の2022年の成績を見てみましょう。
- 獲得賞金:約1,900万円
- 2022年前期勝率:5.31
- 2022年後期勝率:5.83
- 1着回数:78回
- 優勝回数:1回
申し分のない素晴らしい成績ですね。
そして、2022年の最優秀新人賞は末永和也と定松勇樹の2人が争いました。
定松選手は、末永選手と同じく佐賀支部のレーサーです。
末永選手は、「定松選手が先に初優勝したことが刺激となった」とコメントしています。
SG、G1などグレードレースで活躍!
前述した通り、末永和也はヤングダービーで大活躍!
このレースを皮切りに、グレートレースでも目覚ましい活躍を見せました。
以下は、2022年~2023年にかけて、末永選手が出場したグレートレース一覧です。
日付 | 競艇場 | 開催名 | 結果 |
---|---|---|---|
2022年9月 | 多摩川 | PG1ヤングダービー | 優勝戦6着 |
2022年10月 | 若松 | ファン感謝3Days | 優勝 |
2023年1月 | びわこ | PG1第4回BBCトーナメント | 予選落ち |
2023年2月 | 若松 | G1九州地区選手権競走 | 優勝 |
2023年3月 | 多摩川 | G1ウェイキーカップ | 予選落ち |
2023年3月 | 平和島 | SGボートレースクラシック | 予選落ち |
2023年3月 | 大村 | G1開設70周年記念 | 予選落ち |
ここまで、5つのG1、1つのSGに参加しています。
そのうち、若松G1では優勝を果たすなど、新人レーサーとは思えない活躍を見せています。
また、SGクラシックでは結果は出ませんでしたが、水神祭を決めるなど、安定した走りを見せました。
さらに、2023年5月に開催される、SGボートレースオールスターへの出場も決まっています。
今後も、グレードレースへの出場が増えるでしょう。
トップレーサー達と戦う、末永選手の走りに注目が集まります。
予想の仕方・コース別勝率
末永和也の予想の仕方を紹介します。
インタビューでは、「1周1マークは、まくりか、まくり差し」で攻めたい、と語っていました。
実際のデータはどうなのでしょうか。
まずはコース別勝率を見てみましょう。
コース | 1着率 |
---|---|
1 | 71% |
2 | 40.0% |
3 | 21.1% |
4 | 17.4% |
5 | 10.5% |
6 | 5.6% |
それでは各コースごとの特徴をお伝えします。
※データ集計期間:2022年10月1日~2023年3月31日
1コース・インは強い
末永選手のイン勝率は71%(半年間)、かなり良い成績です。
1Mは、持ち前の高速旋回で握って回ります。
よって、3コース(握った選手)はインの抵抗に直面!
着外になるケースが多いです。
ただし、末永選手は、まくられ負けの方が、差され負けよりも多い傾向(まくられ負け>差され負け)にあります。
まくる選手に抵抗したけど、沈められたパターンですね。
その場合、着外になるので配当が跳ね上がります。
(おすすめ舟券)
- イン逃げ:「末永-24-〇」
- イン逃げ失敗:「まくり艇-末永はずし-末永はずし」
G1では勝てない
インが強いイメージですが、G1でのイン勝率は57%と比較的低めです。
負けパターンですが、一般戦と比べて、まくられ率が高めとなっています。
その理由は単純です。
末永選手より、スタートが速いトップレーサーが多数出場するためです。
外に、まくり屋がいる場合は要注意ですね。
スタートはバッチリ
1コースの平均STは0.14と速めです。
そして、注目は平均スタート順位です。
なんと平均2.2位!これはトップクラスの成績です。
そのため、末永選手が1号艇で遅れることはほとんどありません。
ただし、末永選手は記念レースでポカが多い印象。
例えば、2023年3月に行われた大村G1では、1号艇から「コンマ23」のドカ遅れ・・・
着外になってしまいました。
とはいえ、末永選手はまだルーキーです。
格上だらけの記念レースでは、緊張もありそうですね。
- 1着率:71%
- 負けパターン:差され負け
- G1:まだ信頼できない
2コース・1着率は40%
末永和也の2コースでの1着率は40%、トップクラスの成績です。
この成績は、差しのみで決着、ジカまくりはありません。
差しの特徴は、早めにハンドルを切る事。
マイシロはかなり少なめで、1Mギリギリのターンを展開します。
そのため、2番差しになる4コースの選手にとっては厳しい状況になります。
実際、末永選手が2コースで勝つ場合、4コースの2連対率は0%です。
対して「2-1」になる確率は8割近くもあり、末永選手の2コースは強烈な壁となります。
ただし、逃がし率は42%と低め。
もちろん、理由は自身で勝つためです。
負けるパターン
圧倒的な勝利数を誇る2コースでも、負けるパターンがあります。
それは、スタートで後手を踏んだ場合です。
末永選手の2コースSTは0.14と速め。
滅多に遅れることありませんが、外の選手がスタートを踏み込んだ場合は厳しい状況になります。
スタート遅れると、1、3の引き波を浴びて失速。
流石の旋回力でも、着外になってしまいます。
なお、3コースにまくる選手がいても、そこまで影響はありません。
レースを見ると、3の引き波を思いっきり浴びても、得意のウィリーターンで抜け出してきます。
スタートが遅れない限り、末永選手の2コースは12着が堅めです。
(2コースまとめ)
- 1着率:40%
- 走法:差しのみ
- 4コース:着外になりやすい
- スタート遅れた場合:厳しい
3コース・ハコまくりが特徴
3コース1着率は約20%です。
こちらは、記念クラスの平均的な成績です。
データでは、まくり差しが多めですが、3コースからは積極的にまくる選手です。
まくりの特徴ですが、大きく旋回する、いわゆる「ハコまくり」の印象。
そのため、インと喧嘩して着外になりにくい攻め方です。
末永選手が3コースの時は、まくり主体の舟券が必要ですね。
(3コースまとめ)
- 1着率:平均的
- 走法:積極的にまくる
- 決まり手:まくり差しが多い
4コース・差しが多い
4コースの勝率は18%
こちらも記念レーサーとしては平均的な数字です。
決まり手は「差し、まくり、まくり差し」と自在派。
ただし、レースを見ると、差し狙いの戦法が多めです。
まくり差しのイメージが強いですが、無理やり攻めるレーサーではありません。
基本は差し屋だと考えてください。
(4コースまとめ)
- 決まり手:自在
- 走法:差し構えが多い印象
5コース・まくり差し一択
5コース1着率は12%、比較的高い成績です。
決まり手は、まくり差し一択!
予想しやすいですね。
レースを見ると、基本的にまくり差しの決め打ち。
ウィリーを駆使した、綺麗なまくり差しは見ごたえ十分です。
また、隣の4コースに攻める選手がいれば楽々追走。
「4-5-全」で高配当が狙えます。
(5コースまとめ)
- 走法:まくり差し、決め撃ち
- 攻め方:4が攻めれば「4-5-全」のチャンスがある
6コース・3連対率44%
6コースの成績は以下の通りです。
1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|
5.5% | 11% | 44% |
3連対率44%は、トップレーサーと同等の数字です。
6コースでも、とりあえず舟券に入れたいですね。
特徴は、やはり高速ターン。
十分なキリシロから、狭い所を差してきます。
そして、道中も豪快な追い上げ!
4~5番手でも、気づいたら3着以内にいます。
(6コースまとめ)
- 3連対率:高い
- 見所:道中の追い上げ
彼女はいるの?プライベート情報
末永和也の恋人(彼女)について調査してみました。
結果ですが・・・不明です。
というより、プライベートの情報が極小でした。
ほとんど情報がありません。
末永選手は、公式のYoutubeインタビューも1、2回ほどの出演です。
なお、Instagramがありましたが、投稿はたったの2回だけ。
積極的に情報を発信するタイプではないようです。
唯一入手できた情報ですが、「最近はボーリングにハマっている」とのこと。
ただし、スコアは200点程度であると謙遜しています。
末永選手は、スポーツ選手らしい趣味を持っているようです。
(余談:ボウリングのスコアとは)
- 一般人:150〜170点
- 上手いボウラー:200点以上
- プロ級:300点近く
まとめ:末永和也はSGでも活躍できるトップルーキー
今回は注目のルーキー、末永和也について紹介しました。
- 経歴:ボートレーサー以前
- 師匠:上野真之介
- ヤングダービー
- 優秀新人賞を受賞
- グレードレースで活躍
- 予想の仕方
- プライベート情報
末永選手は、ダイナミックな高速ターンが最大の魅力です。
成績を見ても、トップクラスの選手に見劣りしません。
ただし、今後はG1、SGなどハイレベルの開催に出場することになります。
そのような舞台で、これまで以上の活躍ができるでしょうか。
多くのボートレースファンが注目しています。