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競艇・橋谷田佳織(はしやだかおり)引退勧告の危機、4期通算勝率とは

競艇・橋谷田佳織(はしやだかおり)引退勧告の危機、4期通算勝率とは

2024年前期級別審査があと少しで終了(10月31日まで)
やはり気になるのは引退勧告(クビ)を受ける選手です。

今期はベテラン女子レーサーの橋谷田佳織(はしやだかおり)に注目します。

ベテラン選手には「4期通算成績が勝率4.80未満だと引退勧告を受ける」といったルールがあります。
橋谷田選手は前回(前期)、49走止で辛くも引退を免れました。

しかし、今回は実力で高い勝率を勝ち取らなくてはなりません。
勝負駆けの行方はどうなるのでしょうか。

ボートレース、引退勧告条件(クビ)

まずは引退勧告のルールを確認しましょう。

(引退勧告のルール)

  • 4期通算事故率(2年間)0.7以上
  • 4期通算勝率(2年間)が3.80未満 ※選手登録3年以上
  • 4期通算勝率が4.80未満 ※選手登録33年以上

橋谷田佳織は62期なので、「4期通算勝率が4.80未満」の条件に該当します。
これは、4期間の平均勝率が4.80未満という意味です。

橋谷田選手の4期通算勝率

では、橋谷田選手の4期通算勝率を見てみましょう。
まずは前期まで成績です。

勝率 備考
2022年前期 4.25
2022年後期 3.85
2023年前期 4.61
2023年後期 4.00 出走回数37回

平均勝率は「4.25 + 3.85 + 4.61 + 4.00」/4=4.17、4.80未満になってしまいます。
しかし、2023年後期の出走回数は37回
これはボートレースの「49走止」というルールに該当します。

競艇の引退回避方法、49走止とは

「49走止」とは、50回以上レースに出走しないと、1期分の勝率として計算されないルールを指します。
したがって、50回未満でレースを終えた場合、次の期間との合算で勝率が決まります。

このように、クビを回避するために、調子が悪い期間にわざと出走回数を少なくし、次の期間に向けて準備をする選手が多く存在します。
これをボートレースでは「49走止」と呼んでいます。

橋谷田佳織の勝負がけ状況

では、49走止を使った後、橋谷田佳織の成績はどうでしょうか。
今期の成績はかなり厳しく、勝率2.50、出走回数28回です。

勝率 備考
2022年前期 4.25
2022年後期 3.85
2023年前期 4.61
2023年後期 4.00 出走回数37回
2024年前期 2.50 出走回数28回

とりあえず出走回数はクリア、4期通算勝率は現時点で以下の通りです。
「4.25 + 3.85 + 4.61 + 3.25」/4=3.99

このままですと、引退はほぼ確定。
今後、かなりの好成績を残す必要があります。

引退回避の特別ルールはまだある

成績だけ見ると絶望的な橋谷田選手ですが、まだ引退回避の可能性があります。
ボートレースの引退には以下のようなルールもあります。

  • 若手が優先的に引退勧告を受ける
  • ボートレーサー1600名の定員をオーバーした選手が対象
  • 男子レーサーも対象

これらの条件により、実際に引退するかどうかは最後の最後までわかりません
ただし、橋谷田選手の状況は相当厳しいことは確かです。

橋谷田佳織はスタートが遅い女子レーサーとして有名で、道中の追い上げには定評があります。
彼女は逆転のチャンスを掴めるでしょうか、最後の勝負駆けに注目しましょう。