そもそもSGレースとは一体?グレードレースの概念を解説!
SGレースとは競艇に存在するグレードレースの内、
もっとも格式高いもの
です。
ボートレースのグレードといえば一般戦・G3・G2・G1・SGの5つが大枠として存在しています。
細かくいえばプレミアムなどありますが、この5グレードが基本。
大体の開催は一般戦であり、365日いつでも楽しめるものとなります。
逆に
SGは開催数も少ない
ためかなりレアですが、出場条件の厳しさや優勝賞金の大きさから開催時にはお祭りのような雰囲気になることも。
今回はそのSGレースについての解説・紹介を行っていきます!
SGレースの種類と開催時期!GRANDE5と呼ばれるより凄いSGもある!?
現在ボートレースのSGは9つ存在しています。
SGレース名 | 開催時期 |
---|---|
ボートレースクラシック | 3月下旬 |
ボートレースオールスター | 5月~6月 |
グランドチャンピオン | 6月~7月 |
オーシャンカップ | 7月~8月 |
ボートレースメモリアル | 8月~9月 |
ボートレースダービー | 10月~11月 |
チャレンジカップ | 11月 |
グランプリシリーズ | 12月 |
グランプリ | 12月 |
1月・2月・4月はSGが開催されませんがそれ以外の月では 大体毎月開催 されていますね。
5大SGことGRANDE5はまだ達成者がいない!?
以下のSGが5大SG、正式呼称「 GRANDE5 」とされています。
- ボートレースクラシック
- ボートレースオールスター
- ボートレースメモリアル
- ボートレースダービー
- グランプリ
上記のSGをすべて制した最初のボートレーサーにはなんと
3億円相当のインゴット
が贈呈されるのだとか。
しかしこの制覇はかなり難しく、これまでは3つのSG制覇が最高到達点となっています。
2024年12月のグランプリを毒島誠が優勝したことで、毒島誠は唯一のGRANDE5リーチとなりました。
残す大会はボートレースオールスターただ一つです。
5大SG:ボートレースクラシック(鳳凰賞競走)は地区予選があるSG!
ボートレースクラシック(鳳凰賞競走)
は毎年3月に開催されるSG競走。
初回開催は1966年3月10日で、2024年現在からすると58年前に始まりました。
- 前年度優勝者
- 前年のグランプリの優勝戦出場者(6名)
- 前年1月1日~12月31日に行われたSG・G1/PG1・G2競走における優勝者(レディースオールスター、レディースチャレンジカップは除く)
- 前年1月1日~12月31日に行われたG3以下の競走(G2競走のレディースオールスター、レディースチャレンジカップを含む)における優勝回数上位者
- 前年の全国ボートレース甲子園競走優勝者
- 当年の地区選手権優勝者
出場条件には「G2・G1・SGでの優勝」や「地区選手権の優勝者」が含まれたりと”優勝者”に焦点を当てたSG競走となっています!
優勝賞金は5大SGということもあり高めの「
4200万円
」でした。
2024年開催の「第59回ボートレースクラシック」では 毒島誠(ぶすじま・まこと)が優勝 を果たしました!
5大SG:ボートレースオールスター(笹川賞競走)は人気投票を兼ねたSG!
ボートレースオールスター(笹川賞競走)
は、5月〜6月にかけて開催されます。
初回開催は1974年5月2日で2024年現在からすると50年ほど前になります。
- 前年度優勝者
- 前年のグランプリの優勝戦出場者(6名)
- 直前のSG競走であるボートレースクラシックの優勝者
- A1級を対象にしたファン投票の上位者
- 選考委員会選出の選手(3名)
人気投票の上位選手が出場可能になったりと、選手の人気を決める側面もあります。
優勝賞金はボートレースクラシックとおなじく「
4200万円
」です。
2024年の「第51回ボートレースオールスター」では、なんと若手選手の
定松勇樹(さだまつ・ゆうき)が優勝
!
125期とまだまだデビューから時間も経っていない選手が優勝したということで話題になりました。
グランドチャンピオン決定戦競走はSGで活躍した選手が集うSG!
グランドチャンピオンシップ決定戦
は6月から7月にかけて開催されるSG競走。
通称「グラチャン」と呼ばれるこのSG競走は、1991年6月20日から第一回が開催されました。
- 前年度優勝者
- 前年のグランプリファイナル出場者(6名)
- 直前のSG競走ボートレースオールスター優勝者
- 選考期間内におけるSG優勝戦完走者
- 選考期間内におけるSG予選得点上位者
- 開催年前期A1級である事と、160走以上の出走回数を持つ選手
出場条件はSGで良い点を取ること、そして160走以上出走していること。
出走回数が多い選手が出場対象になるというのはなんだか特徴的ですね。
優勝賞金は「
3600万円
」です。
2024年に開催された「第34回グランドチャンピオン」では 土屋智則(つちや・とものり)が優勝 しました。
オーシャンカップは上位グレード戦での着順点が基準になるSG!
オーシャンカップ
は7月から8月にかけて行われるSG競走。
第1回は1996年7月17日で、現在まで29回開催されています。
- 前年度優勝者
- 前年のグランプリファイナル出場者(6名)
- 直前のSG競走・グランドチャンピオン優勝者
- 前年5月1日から当年4月30日までのプレミアムGI・GIおよびGII競走の優勝戦における着順点上位者
- 着順点 1着10点、2着9点、3着6点、4着5点、5着4点、6着3点、スタート事故-10点、妨害失格-7点、選手責任失格-5点、選手責任外失格0点、GI,GII競走1節6日間出場1点(優勝戦得点が並んだ場合はプレミアムGI、GI、GIIにおける着順点上位順に選出。)
- ※ただしプレミアムGI、GI、GII優勝戦進出0回の場合は選出順位に入らない
- ※A1級でなくても出場可能。
出場条件はグレードレースの点を参照するのですが、A1級ではなくても出走が可能という特徴があります。
上手ければB級の選手でも出場出来るというのはかなりロマンがありますね!
優勝賞金に関してはグラチャンと同じく「
3600万円
」でした。
2024年に開催された「第29回オーシャンカップ」では 茅原悠紀(かやはら・ゆうき) が優勝しました!
5大SG:ボートレースメモリアル(モーターボート記念競走)は各場推薦が特徴!
ボートレースメモリアル
は8月から9月にかけて行われるSG競走。
第1回は1955年8月20日で、現在まで70回開催されています。
- 前年度優勝者
- 前年のグランプリファイナル出場者(6名)
- 直前のSGオーシャンカップの優勝者
- 開催されるボートレース場を除いた全てのボートレース場から推薦された選手(各場2名ずつ)
- 開催競艇場の施行者が希望する選手
- 優先出場以外の選手は開催年の後期A1級であること
- 前年6月から開催年5月末までの出走回数160走以上の出走が必須
出場条件は各場から推薦される選手2名という推薦形のものが含まれます。
優勝賞金は5大SGのため「
4200万円
」とかなり高めの設定となっていました。
2024年に開催された「第70回ボートレースメモリアル」では
馬場貴也(ばば・よしや)が優勝
しました!
5大SG:ボートレースダービー(全日本選手権)は勝率重視のSG!
ボートレースダービー
は10月から11月にかけて行われるSG競走。
第1回は1953年11月7日で、現在まで71回開催されています。
- 前年度優勝者
- 前年のグランプリの優勝戦出場者(6名)
- 直前のSG競走であるボートレースメモリアルの優勝者
- 選考期間内での勝率上位選手
- 勝率が並んだ場合は着順点上位者から順に選出
- 開催年の後期A1級(審査期間は前年11月から当年4月で90走以上が必要)であることと、160走以上の出走回数が必要
全体的に出場条件は勝率に重点をおいた条件となっています。
優勝賞金は5大SGということもあり「
4200万円
」と高めのラインでした。
2024年に開催された「第71回ボートレースダービー」では
桐生順平(きりゅう・じゅんぺい)が優勝
しました!
チャレンジカップはグランプリと似たSG?
チャレンジカップ
は11月に開催されるSG競走。
第1回は1998年11月24日で、現在まで27回開催されています。
- 1/1~10/31の獲得賞金上位34選手
出場条件は少し特殊な獲得賞金が上位の選手。
賞金額を参照して出場が決まるSGでは後述するグランプリなどもありますが、それと同系統の条件となります。
優勝賞金は「
3600万円
」です。
2024年に開催された「第27回チャレンジカップ」では 河合佑樹(かわい・ゆうき)が優勝 しました。
グランプリ・グランプリシリーズ(賞金王決定戦)は全SGの頂点!?
グランプリおよびグランプリシリーズ
は12月に開催されるSG競走。
SGの中でも一番大きいとされ、すべての選手の目標ともされています。
第1回が開催されたのは1986年12月21日で、38年の歴史があります。
- 成績対象期間(1月1日からチャレンジカップ最終日まで)内における獲得賞金ランク上位60名を全登録選手
- 上位18位までの選手をグランプリ、19位以下の選手はグランプリシリーズとして選出
出場条件はかなりシンプルでチャレンジカップ最終日までの獲得賞金上位選手が選出されます。
上位18位はグランプリ本戦に、19位以下の選手はグランプリシリーズへの出場になります。
優勝賞金はグランプリ本戦が「
1億円
」、グランプリシリーズが「
2000万円
」と、かなり高めの金額設定。
2024年開催の「第39回グランプリ」は
12月17日〜12月22日に開催予定
!
出場選手の順位なども出ているので、公式サイトを覗いてみると良さそうです!
2025年のSG開催日程は?2025年最初のSGは3月開始!
最後に次に2025年の開催スケジュールを確認してみましょう。
開催日 | レース名 |
---|---|
3月25日~3月30日 | ボートレースクラシック |
5月27日~6月1日 | ボートレースオールスター |
6月24日~6月29日 | グランドチャンピオン |
7月22日~7月27日 | オーシャンカップ |
8月26日~8月31日 | ボートレースメモリアル |
10月21日~10月26日 | ボートレースダービー |
11月25日~11月30日 | チャレンジカップ |
12月16日~12月21日 | グランプリ・グランプリシリーズ |
もう既に
2025年の日程は決定済み
で、ボートレース公式ではその日程を確認することができます。
2025年のSGはボートレースクラシックの3月25日からスタートし、それ以降は概ね
1ヶ月おきに何かしらのSGが開催
となります。
出場選手などまだまだ決まっていない部分もあるので、発表があった際には見逃さないようにしましょう!
まとめ:SGは全部で9種類!どのSGも個性的な条件がある点に注目
さて今回はSG競走についての情報をまとめました。
人気投票を兼ねたSGがあったり、優勝賞金で決まるSGがあったりとどのSGも出場条件が細かく異なり全く同じSGは存在しません。
2025年のSGもスケジュールが決まっていますので、どんな選手が出場するのかに注目していきましょう。